DTMでのギターのラインとアンプ録音のコツを解説!

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こんにちは。関西を拠点に活動中のロックバンド、Zinnia Staticeのウラタテツです。


DTMでギターを録音するときには、いくつかの方法やコツがあります。

特にギタリストの方なら、自分でギターを弾いて録音をしたくなるのも、当然の話だと思います。

この記事では、DTMでのギター録音のコツを紹介します。

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ギターの録音の前にしておきたいこと

ギターの録音をする前に、ギター本体のコンディションを確認しましょう。

「早く録音やり方を教えてくれよ」と、思われているかもしれません。

しかし、ギターのコンディションが悪いまま録音をしてしまうと、良い音で録ることができません。

具体的に確認しておきたいことは、以下の3点です。

・弦を新しいもの交換しておく

・ギター本体のネックバランス

・チューニング


それぞれについて、解説をしていきます。

録音前は弦を新しいものに交換しておこう

録音前は、ギターの弦を新しいものに交換しておきましょう。

数ヶ月張りっぱなしの弦で録音をするなど、言語道断です。

古い弦のままギターを演奏すると、あなたのギターの本来の音が鳴りません。

しかし、弦を新しいものにしておくことで、ギターの鳴りを良い状態にすることができます。

・簡易的にやりたいだけだから必要ない

・デモ音源の製作だから必要ない


このようにお考えの方もいるかと思います。

しかし、だからこそ弦を新しいものに張り替えておくべきです。

「簡易的だから」「デモ音源だから」、と初期の段階で言っているようでは、

本格的なレコーディングの時でも、最良の音を録音することができなくなってしまいます。

このことから、ギターの録音の前に、コンディションを確認するクセをつけておいた方が絶対に良いことがわかります。

録音する前に、最後に弦をいつ張り替えたかを確認し、

2週間以上経過しているなら、新しいものに交換するようにしましょう。

ギター本体のネックバランスを確認しよう

上記では弦を新しいものに交換しましょうと解説しました。

しかし、弦を交換したからといって、音が良くなるとは限りません。

ギターは木でできているため、ネックのバランスが崩れやすい性質があります。

「ネックのバランスが崩れる」ということは、「ネックが反っている」ということになります。

ネックが反ってしまうと、弦高が高くなりすぎたり、低くなりすぎてしまいます。

こうなると、チューニングが安定せず、演奏に支障が出ます。

当然、その状態で録音をしても、良い音で録れるわけがありません。

もし、ギターの弾きづらさを感じていたり、弦高がおかしいと思うなら、

楽器店などに持っていき、ギターのメンテナンスをしてもらうようにしましょう。

録音時は特にチューニングに気を使う

ギターを含むほとんどの弦楽器は、どんなにコンディションが良くても、演奏をするたびにチューニングが狂う性質があります。

このため録音時は、ワンテイクごとにチューニングをするようにしましょう。

神経質なようにも感じられると思いますが、

一度録音した音源を販売したり、インターネット上にアップした場合、もうやり直すことができません。

これをしておかないと、チューニングが狂った音源が世に出回ってしまう、ということになります。

せっかくギターを録音するのですから、チューニングを正確にして、録音をするように心がけましょう。

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DTMでのギターの録音2つの方法

前置きが長くなりましたが、いよいよこの記事の本題に入ります。

DTMでの、ギターの録音方法は主に

・ライン録り

・本物のアンプにマイクを当てたマイク録り

この2種類に分類されます。

近年では、ライン録りが主流となっていますが、

昔ながらのマイク録りを、好んで行なっているギタリストも多くいます。

この2つの録音方法について、解説をしていきます。

ライン録りの具体的な方法

先ずは、ライン録りの具体的な方法について解説をします。

ギターのライン録りとは、本物のアンプを使わずに、DAW(作曲ソフト)に直接エレキギターの演奏を録音する方法です。

ライン録りを行うためには、パソコンとDAW(作曲ソフト)の他に、必要な機材が2つあります。

それは、オーディオインターフェースアンプシミュレーターです。

それぞれの使い方について解説をします。

オーディオインターフェース

オーディオインターフェース:Roland QUAD CAPTURE

オーディオインターフェースとは、パソコンで音源を再生したり、録音をするために必要な機材のことです。

ギターをライン録りする場合は、この機材が必須となります。

この機材を使ってライン録りをする方法を解説します。

①最初にシールド(ケーブル)でギターをオーディオインターフェースに繋ぎます。

Hi-Z端子をONにする。

これで準備オーケーです!

近年に販売されているオーディオインターフェースには、Hi-Z端子が大体ついています。

ギターを中心にDTMを行いたい場合は、オーディオインターフェースに、この端子があるかどうかを必ず確認しておきましょう。

また、マイク録りを行う際も、オーディオインターフェースは必須の機材となります。

お持ちでない場合は、手に入れておきましょう。

アンプシミュレーター

アンプシミュレーター:BIAS AMP 2

ギターのライン録りには、アンプシミュレーターも必須になります。

アンプシミュレーターとは、本物のアンプではなく、パソコンのソフトのことです。

パソコン上にある、仮想のギターアンプであるとも言えます。

アンプシミュレーターのメリットは以下の2点です。

・ヘッドホンで音の確認ができるので、近隣や同居人への騒音問題などもクリアできる。

・録音が終わった後でも、音作りをやり直すことができる。

そして何よりも、近年に販売されている製品では、

本物のアンプと変わらないような、リアルな音を再現することができます。

僕はBAIS AMP 2という、有料のものを使用しています。

これは、初心者から上級者まで幅広くシェアされている、高音質なアンプシミュレーターです。

このアンプには、クリーン/クランチ/ハイゲインなどの数種類にも及ぶ音が用意されています。

それだけでなく、マーシャルやソルダーノといった、メジャーなアンプヘッドが存在しています。

これらにより、楽曲の用途の合わせた、豊かな音作りを実現することができます。

更に、BIAS AMP 2には、ベースアンプも搭載されています。

ベースも直接弾いて録音されたい方には、うってつけのアイテムです。

どのような音が鳴るかは、下記の音声をお聴きください。


パソコン上の仮想のアンプとは思えない、リアルな音が鳴っていることがわかると思います。

通販サイトなどで、2万円前後の価格で販売されていますので、コストパフォーマンスも良好です。

ギタリストの方は、是非とも使ってみてください。

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本物のアンプから録音するアンプ録り

DTMでギターを録音する際は、ライン録りだけでなく、マイク録りも可能です。

マイク録りのメリットは、アンプシミュレーターでは再現できない、生々しいパンチの効いた音を録音することができる点にあります。

マイク録りを行うためには、オーディオインターフェースの他に、本物のアンプとマイクが必要になります。

方法はいたってシンプル!下記の画像をご覧ください。

アンプのスピーカーにマイクを当て、ケーブルをオーディオインターフェースに繋ぐだけです!

ただ、この方法で録音を行う場合、注意しなければいけないことが4点あります。

それぞれについて解説します。

マイク録りの注意点その1〜マイキングによって録り音が変わる

このマイクの当て方のことを、マイキングと呼びます。

マイキングを変えることで、音がどう変わるのでしょうか?

例えば、上記の画像では、アンプのスピーカーのど真ん中にマイクを当てています。

この当て方をすることで、アタックの強い、明るみのある音を録音することができます。

逆に、真ん中からマイクを少し外した位置だと、低音が強調された丸みのある音が録音されます。

これ以外にも当て方は、様々ありますが、代表的なものはこの2つです。

マイク録りの注意点その2〜同居人や近隣への配慮が必要

マイク録りを行うためには、アンプを使える環境が必要になります。

アンプは、ある程度のボリュームを出さないと、機材本来の音を出すことができません。

しかし、あなたの自宅は、大きな音が鳴るギターアンプを使用できる環境が整っていますでしょうか?

自宅で録音をする場合は、同居人や近隣住民への配慮をしなければいけません。

あなたにとっては大事な音楽製作であっても、近隣や同居人からしたら、ただの騒音でしかありません。

このことは、DTMをする人にとって、一番にわきまえないといけないマナーになります。

防音などの設備が整っていれば、この方法を採用することができるでしょう。しかし、一般の住宅で防音の設備が整っていることは、あまりありません。

このような環境設定が必要となるため、マイク録りはハードルが高いと言えます。

もし、この条件をクリアできないのなら、アンプシミュレーターをお使いになる方が賢明でしょう。

もしくは、パソコンや機材一式をスタジオに持ち込んで、録音作業を行うと良いでしょう。

マイク録りの注意点その3〜安物のマイクは使わないこと

本物のアンプでの録音で使用するマイクは、安物のマイクを使うことはオススメできません。

安物のマイクは、低音域や中音域などの音が出にくく、高音ばかりが目立つからです。

かと言って10万円を超えるような、高級な機種が必要かと言えばそうではありません。

どんなマイクを使えがいいかわからない場合は、SHURE SM58を使えば間違いはないでしょう。

SHURE SM58というマイクは、国内の音楽スタジオ・ライブハウスなどで、必ずと言っていいほど使用されています。

幅広い箇所でシェアされているということは、それだけ信頼を得ているマイクであると言えます。

また、アンプのマイキングだけでなく、ボーカルの録音にも使用することができます。

ギターだけでなく、ボーカルも録音したい方には、うってつけのアイテムになるでしょう。

新品でも1万円ほどの価格ですので、コストパフォーマンスにも優れています。

アンプからのマイキングでの録音を検討されている方は、このマイクを使えば間違いないでしょう。

マイク録りの注意点その4〜音作りのやり直しがきかない

本物のアンプを使ってのギターの録音だと、音作りのやり直しができないデメリットがあります。

特にDTMで録音をする場合、作った音源を聴き直す時に、

「ギターの音作りがイマイチだな…」と、感じることがよくあります。

これがアンプシミュレーターを使ったライン録りなら、ギターを弾き直す必要がなく、音作りをやり直すことができます。

しかし、本物のアンプの場合だと音作りをやり直した上で、一から録音をやり直さなければなりません。

こうなってしまうと、時間を大幅にロスしてしまいます。

どうしても本物のアンプを使って録音がしたいというなら、事前に音を作り込んだ状態で、臨むようにしましょう。

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録音レベルに注意する

次に、録音レベルについて解説します。

これは、ライン録り・アンプ録りの両方に共通して言えることです。

ギタリストの場合、大きな音を出すことに、こだわりがある方が多いです。

しかし、録音の場合は、大きな音を出せば良いというものではありません。

大きすぎる音で録音をすると、音割れという現象が発生してしまいます。

逆に小さすぎると、今度はミキシングで音を大きくする時に、ノイズが強調されてしまいます。

このことを解消するためには、

「大きすぎず・小さすぎず」を意識した録音レベルに調節する必要があります。

具体的な方法としては、オーディオインターフェースを使って調節することができます。

では、下記の画像をご覧ください。


オーディオインターフェースのゲインのツマミを上げ下げして、録音レベルを調節します。

実際にギターを弾いた時に、ピークランプが点灯したら、音割れが発生していることになります。

音割れが発生した場合は、ゲインを少し下げるようにしましょう。

逆に、音が小さすぎてギターの音がちゃんと聴こえない場合は、ゲインを少し上げるといいでしょう。

ゲインの上げ下げのコツは、「ピークランプが点灯するかしないか」、くらいのレベルに調節ことです。

こうすることで、バランスのいい音量で録音することができます。

基本的には、オーディオインターフェースのゲインの調節だけで、十分に録音レベルを良くすることができます。

しかし、音作りの兼ね合いで、音割れが発生することもあります。

その場合は、アンプシミュレーターや、本物のアンプの設定にも気を使って音作りをしていきましょう。

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まとめ

では、この記事も終盤になりますので、これまでの解説をまとめます。

◇ギターを録音する前に、弦を新しいものに交換する。

◇ギターのネックバランスが悪い場合は、メンテナンスに出すこと。

◇録音時はワンテイク毎に、小まめにチューニングをすること。

◇DTMでのギターの録音はライン録りと、アンプ録りの2つがある。

◇ライン録り、アンプ録りをするためには、オーディオインターフェースが必須。

◇ライン録りにはアンプシミュレーターが必須。

◇アンプ録りには、本物のアンプとマイクが必須。

◇音割れに注意し、録音レベルを調節する。

以上になります。

DTMでギターを録音するには、2つの録音方法があると解説しました。

初めてのうちは理想的な音が作れず、

・実際にスタジオで鳴らしてるような音にならないな…

と思われることがあるでしょう。

こればかりは、あなた自身で色々なことを試していくしかありません。

根気よくやっていけば、あなたの理想的な音が作れるようになり、DTMライフも充実していきます!

頑張っていきましょう!

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では、この記事は以上になります!

あなたのお役に立てれたら幸いです!