こんにちは。関西を拠点に活動中のロックバンド、Zinnia Staticeのウラタテツです。
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Twitter:@zinnia_tetsu
ボーカルをレコーディングする時、音が綺麗に録音できず、苦戦されている方が多くいると思います。
僕自身の初心者時代は、なかなか綺麗に録ることができず、ものすごく悩んでいました。
ここで僕は、宅録でのボーカルレコーディングには、手順やいくつかのコツを知りました。
スタンドの設置方法や、マイクの向き、機材の使い方、録音時の姿勢…etc.
これらのことを工夫をした結果、綺麗な音をレコーディング出来るようになったのです。
この記事では、ボーカルを綺麗にレコーディングするための、手順やコツを解説します!
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スタンドの設置
ボーカルをレコーディングするときは、マイクスタンドを設置するところから始めます。
「そんな当たり前のこと言われても…」と思っていませんか?
確かに当たり前ですが、スタンドの設置方法一つで、録り音が大きく変わってくるのです。
ここからは、その設置方法を5項目に分けて解説を進めていきます。
スタンドはブームタイプのものを使おう
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ボーカルのレコーディングの時には、ブームタイプのスタンドを使用するのが一般的です。
ブームタイプの特徴は、スタンドの長さや角度を、自由に設定できる点にあります。
このことから、あなたの体格に合わせて、マイクの向きを設定できることがわかります。
ストレートタイプのスタンドも存在しますが、これは角度の設定ができないため、レコーディングでは不向きです。
スタンドの三脚の向きの設置
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まずは、スタンドの三脚の向きの設置から行いましょう。
具体的には、3本あるうちの1本を、自分の足元に向けて設置すればオーケー!
こうしておかないと、マイクの重さで、スタンドが倒れてしまう場合があります。
このことを防ぐために、1本を自分の方向に向けるようにしましょう。
ブームの長さは出来るだけ短めにする
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ブームの長さは、出来るだけ短めに設定するようにしましょう。
このことも、スタンドの転倒を防止するために行うことです。
長くしすぎると、マイクの重さにより、転倒することがあります。
僕は初心者時代に、よくマイクをブッ倒した経験があります(笑)
あなたの体格に合わせながら、出来るだけ短めに設定するようにしましょう。
マイクスタンドの軸を最後まで伸ばす
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マイクスタンドの軸を最後まで伸ばして、ネジでしっかり固定するようにしましょう。
軸が伸びきっていないと、スタンドが安定せず、転倒の原因となります。
これは、レコーディングのみならず、ライブハウスやスタジオなどでも同様のことが言えます。
スタンドの軸を伸ばさずに立てたせいで、音楽の先生に怒られた人もいるくらいです。僕の話です。
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マイクと機材をケーブルで繋ぐ
スタンドの設置ができたら、次はマイクと機材をケーブルで繋ぎましょう。
ここでいう機材とは、「オーディオインターフェース」のことを言います。
オーディオインターフェースとは、歌や楽器の録音や、音源の再生に必要な外付けの機材のことです。
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ボーカルや楽器を録音する時は、この機材は必須です。
お持ちでない方は、手に入れておくようにしましょう。
ここからは、僕が実際に使用している機材を例に、解説を進めていきます。
どんな機材でも、接続方法が異なるということは、ほとんどありません。
では、下の項目をご覧ください。
機材への接続方法
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マイクをケーブルでオーディオインターフェースに繋いで、
オーディオインターフェースを、USBケーブルでパソコンに繋げばオーケー!
ここで、パソコンでオーディオインターフェースを使うために、ドライバーを事前にインストールしておきましょう。
これがないと、外付けの機材をパソコンで使うことができません。
ドライバーのインストール方法は、お使いの機材の説明書に記載されてますので、そちらを参考に行なってください。
マイクケーブルをスタンドに軽く巻いておく
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マイクケーブルが極端な角度で垂れ下がっているなら、スタンドに軽く巻くようにしましょう。
このことをしなかった場合、レコーディング時にノイズが発生する原因となります。
ノイズの発生を防ぐために、ケーブルは出来るだけスタンドに巻いておくようにしましょう。
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DAW(作曲ソフト)を立ち上げよう
では、次は実際にボーカルを録音するために、パソコンでDAW(作曲ソフト)を立ち上げましょう。
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DAWを立ち上げたら、ボーカルを録音するためのトラックを用意します。
ここで、トラックに名前を付けておくとグッド!
あなたなりに、わかりやすい名前を付ければオーケー!
次に、トラックの「R」をクリック。そうすると、レコーディングのスタンバイ状態になります。
次に、画面上部の赤い丸のボタンを押すと、レコーディングが開始されます。
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ヘッドホンを装着する
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ここまで出来たら、あとはヘッドホンを装着し、実際に歌って録音をしましょう。
ヘッドホンは、フラットな音質で再生される、「モニターヘッドホン」の使用をオススメします。
お持ちでない方は、手に入れておくようにしましょう。
僕は、SHUREというメーカーの、「SHR440」というヘッドホンを愛用しています。
フラットな音質で聴き取りやすく、長年に渡って使い続けています。
では、次は録音の解説を!
と行きたいところですが、その前にマイクについての解説を先にしておきます。
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マイク選び
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ボーカルを綺麗に録音するためには、マイク選びが重要なポイントになります。
マイクの種類は、ダイナミックマイクとコンデンサーマイクの、2つに大きく分けられます。
宅録では、ダイナミックマイクの方が扱いやすい傾向にあります。
しかし、コンデンサーマイクでも、工夫をすれば宅録でも扱うことは可能です。
それぞれについて、解説をします。
ダイナミックマイク
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ダイナミックマイクでボーカルを録音すると、低音域と中音域が目立つ、暖かみのあるサウンドを得ることができます。
やや、高音域は抑え気味な印象ではありますが、良質なマイクなら帯域のバランスは悪くありません。
何より宅録では、周囲の環境音や生活音という問題が必ずあります。
録音したデータを聴いていると、犬の鳴き声が入っていた、なんてことも珍しくありません。
ダイナミックマイクでは、集音する箇所が限定されるので、このような音を拾いにくいというメリットがあります。
また、作りが頑丈で、多少の衝撃でも壊れることは少ないです。
コンデンサーマイク
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コンデンサーマイクは、低・中・高音域まで、幅広い帯域を集音することができるマイクです。
小さな足音や、微かな息遣いも集音することができ、ボーカルのニュアンスを余すことなく録音することが可能です。
一方で、どんな音でも拾えてしまうため、生活音や環境音などをガンガン拾うデメリットがあります。
防音設備が整っている場所で使うことで、初めて効果を発揮するマイクとも言えます。
また、構造がかなり精密なため、湿気や衝撃に弱いという弱点があります。
このことから、宅録ではやや不向きな傾向があります。
しかし、前述の通り工夫をすれば、宅録でもなんとか使うことはできます。
その工夫とは、マイク以外の機材を使用することです。
その機材とは、以下の3点です。
・ショックマウント
・ポップガード
・リフレクションフィルター
この3点は揃えれば、上記のようなデメリットを軽減することができます。
次の項目で、この3点の使い方について、解説をします。
尚、ダイナミックマイクでは、上記3点の機材は必要ありません。
また、マイク選びについては、下のリンクの記事でも解説をしています。
お気になる方は、こちらも併せてお読みください。
・DTM用!ボーカルを録音するためのマイクを紹介!
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コンデンサーマイクを効果的に使うための3つの機材
では、3つの機材の使い方について解説を進めます。
ショックマウント
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画像で赤く囲っているものが、ショックマウントです。
ショックマウントは、コンデンサーマイクをスタンドに固定させるための機材です。
しかし、主な役割はそれだけではありません。
この機材の役割は、主にノイズを軽減させる点にあります。
ここでいうノイズとは、足音や床の振動のことを指します。
コンデンサーマイクは前述の通り、微かな環境音や生活音も拾う性質があります。
録音を始める前の時点でこの機材を使い、ノイズを軽減させる必要があります。
そもそも、コンデンサーマイクを使用する場合、この機材を使うのは当たり前のことです。
このため、ショックマウントの使用は必須となります。
ポップガード
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画像の黒い網が、ポップガードです。
ポップガードとは、ボーカルの録音時に発生しやすい、ポップノイズを防ぐ役割があります。
ポップノイズとは、「ボフッ」となる、息漏れの音のことを言います。
せっかくボーカルを録音しているのに、ポップノイズを拾ってしまうと、歌声が台無しになります。
設置のコツは、マイクからおよそ指3本から拳一握りくらいの距離感でオーケー!
ちなみに僕は、人よりも手が随分と大きいため、指3本を目安に設置しています(笑)
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コンデンサーマイクでは、特にこのノイズを拾いやすいので、ポップガードの使用は必須です。
是非、使うようにしましょう。
リフレクションフィルター
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画像のマイクの後ろ側にある囲いが、リフレクションフィルターです。
リフレクションフィルターとは、ボーカルのレコーディング時に発生する、反響音を軽減させる役割があります。
防音が完備されている、レコーディングスタジオなら、使われることは少ないです。
しかし、一般住宅のお部屋などでは、防音の設備が整っていない場合がほとんどです。
このため、歌を歌った時に、壁から歌声が反響します。
この機材を使わずに、コンデンサーマイクで録音をすると、余計な反響音まで集音されてしまいます。
リフレクションフィルターを使用することで、反響音の集音を防ぎ、クリアーな音質で録音することが可能になります。
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ボーカル録音の実践!
では、ボーカルを録音するときのポイントや注意点などを解説していきます。
録音レベルを調節する
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先ず始めに、オーディオインターフェースのゲインを上下させて、録音レベルを調節しましょう。
調節のやり方は、ツマミを12時くらいの位置に設定しましょう。
そこから実際に歌ってみて、録り音が大いと感じたらゲインを下げ、小さいなら上げるようにすればオーケー!
録音レベルの設定がキチンとできていなければ、どんなに歌が上手くても、せっかくのテイクが台無しになってしまいます。
録音画面のフェーダーが、やや黄色くなるくらいの音量がベストです!
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マイクと口の距離を取る
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ボーカルを録音する時は、マイクと口の距離設定によって、録り音が大きく変わってきます。
これは、歌い方や人によって距離の取り方が変わってきますが、10〜15センチはマイクから離れて歌うようにしましょう。
その距離感を基本としながら、録り音の音質をご自身で確かめて、立ち位置を前後させると良いでしょう。
この時の注意点は、マイクから離れすぎないことです。
離れすぎてしまうと、反響音を拾ってしまい、濁ったような音が録音されてしまいます。
必ず立って歌う
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ボーカルの録音は、必ず立って行うようにしてください。
ただ立つだけではなく、しっかりと背筋を伸ばすことがポイントです。
歌を歌うときは、背中が曲がっていると正しく発声できません。
猫背になってるなら、少しだけ胸を張るような感覚で背筋を伸ばして、歌の録音に臨みましょう。
出来るだけ1日で終える
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録音したテイクに納得がいかず、気がつけば何時間も歌っていた、なんてことも少なくありません。
特に宅録を始めたばかりの方なら、こういうことが顕著に現れます。
こういう場面に遭遇したとき、「続きは明日以降にしよう…」と思いがちです。
しかし、出来るだけ1日で終えるようにするのがベストです。
なぜなら、先延ばしにしてしまうと、日によって声の調子が変わってくるからです。
当日に録音したものと別日のものとでは、声の調子や空気感が微妙に変わり、ミックスなどの編集作業が大変なことになってしまいます。
また、声の調子や機材などの設定が全く同じでも、天候が関係して録り音が変わることがあります。
このため、出来るだけ1日で録り終えるように、心がけてください。
ただ、コーラスなどのパートについては、別日に行っても問題はありません。
良いと思うテイクを3つは録音する
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ボーカルの録音を進めていると、テイクを何回も重ねることになります。
ここで、良いと思ったテイクを、3つは録音するようにしましょう。
レコーディングでは、数あるテイクの中から、ベストなものを選ぶのが一般的です。
一発録りで終わらせるのは、プロでも困難な作業です。
具体的には、一曲を通して歌い切ったテイクを3つ用意し、その中からベストテイクをチョイスするなどの方法があります。
「ここは使えるな!」と感じたテイクを残しながら、歌をツギハギで繋ぐイメージです。
また、Aメロやサビなどのパート毎に分けて歌い、テイクを重ねてチョイスするのも手段の一つです。
僕の場合は、最初から最後まで一気に歌い切って、気になるところを録り直すという手法を採用しています。
これは、第一線で活躍するプロのボーカリストも、この方法を採用しています。
歌い慣れている曲であっても、テイクを重ねないことには、ベストテイクに出会うことは出来ません。
あなたなりに試行錯誤しながら、ベストテイクを録れるよう頑張ってください。
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まとめ
いかがだったでしょうか?
解説が長くなりましたが、最後までキチンと読まれたあなたなら、きっとボーカルのレコーディングを上手くできるはずです。
記事の途中でマイクのことについて触れましたが、宅録でならダイナミックマイクでも、十分に効果を発揮することができます。
録音時の距離感を考えて録音すれば、このマイクでも綺麗にすることは可能です。
頑張ってくださいね!
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では、この記事は以上になります。
あなたのお役に立てたら幸いです!
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