楽譜読めないけどDTMやっていいの?やっても大丈夫だよ!

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こんにちは。関西を拠点に活動中のロックバンド、Zinnia Staticeのウラタテツです。

Twitter:@zinnia_tetsu

これからDTMで音楽制作をしようと思っている方や、既に始められている方の中に、

「楽譜が読めないとDTMはできないのでは?」、と不安に思われている方が、多くいると思います。

僕自身も作曲を始めようと思った時、同じことを思っていました。

このことを結論からお話しすると、楽譜が読めなくてもDTMはできます。

お恥ずかしい話ですが、僕も楽譜をほとんど読むことができません。

それでも、これまで数多くの楽曲をDTMで製作してきました。

しかし、楽譜を読めた方が、メリットが大きく働くのも事実です。

この記事では、DTMで音楽を製作する上で、

・楽譜が読めなくても大丈夫である理由

・読めることでどのようなメリットがあるのか?

この2点について、解説をしていきます。

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楽譜が読めなくてもDTMができる理由

DTMでは、楽譜が読めなくても大丈夫と、多くの方は言われています。

そもそも、なぜ楽譜が読めなくても、DTMができるのでしょうか?

そのことについて、4つの項目に分けて解説を進めていきます。

DTMでは楽譜を使わないのが普通

DTMで音楽を作曲する時は、CubaseやLogic Pro Xといった、作曲ソフトを使用します。

このような作曲ソフトを使用して音楽を製作する時は、ピアノロールにMIDIノートを打ち込むところから始めます。

ピアノロールとは、ピアノの鍵盤が画面の左側に描かれている、編集画面のことです。

作曲ソフト上の、楽譜のようなものであると認識すればわかりやすいでしょう。

実際のピアノロールの画面です。左側に鍵盤が描かれています。

上の画像の、緑色の棒のようなものが、実際のMIDIノートになります。

MIDIノートには、ピアノロール上での音符のような役割があります。

このMIDIノートをピアノロール上に打ち込むことで、指定した楽器をその通りに演奏してくれます。

パソコンやスマホなどで作曲をする時は、作曲ソフトやアプリを使うのが基本です。

このようなソフトやアプリには、ピアノロールが必ず存在し、そこにMIDIノートを打ち込んで作曲を行います。

打ち込むだけなら、楽譜を読むスキルは、ほぼ必要ありません。

あなたが思い浮かんだメロディやリズムを、そのままピアノロールに打ち込むだけでも、作曲という行為が成立します。

「楽譜も読めないのに、DTMで作曲なんてしていいのかな…」と、後ろめたく思う必要もないのです。

そもそもDTMでは、楽譜を使わないのが普通です。

DTMで作曲をするための方法は、下記のリンクにて詳しく解説をしています。

お気になる方は、そちらも併せてお読みください。

・DTM作曲入門!初心者のためのコツや方法を解説! 

ミックスという作業では楽譜は不要

DTMと聞くと、パソコンなどで音楽を作曲するイメージが強いかと思います。

確かにそれで間違ってはいないのですが、実はそれ以外にもできることがあるのです。

それは、ミックスという作業です。

ミックスとは、歌や楽器など複数の音のバランスを整え、1つに混ぜる作業のことを言います。

この作業は、ボリュームバランスの調整や、エフェクターを駆使することが基本です。

ボリュームバランスを整えたり、エフェクターを駆使するのに、楽譜を読む必要はありません。

例外として、ボーカルのピッチ修正を行う時は、多少でも楽譜が読めた方が有利にはなります。

ミックスについては、下記の記事にて詳しく解説をしています。

お気になる方は、こちらも併せてお読みください。

・DTM!覚えておきたいミックスの6つの手順とは?

楽譜が読めないプロの作曲家もいる

これは意外な事実なのですが、楽譜が読めないプロの作曲家は結構います。

あなたの好きなミュージシャンも、楽譜が読めないのに、作曲を行なっている可能性があります。

有名な方だと、小室哲哉さんも、楽譜を読むことができないそうです。

また、サザンオールスターズの桑田佳祐さんも、楽譜が読めないことで有名です。

海外のミュージシャンだと、スティーヴィーワンダーさんも、盲目のため楽譜が読めません。

それでもこの方々は、何の問題もなく、素晴らしい音楽を作曲されています。

この他にも、多くのバンドマンやシンガーソングライターも、楽譜が読めない人は沢山います。

なぜなら、楽譜が読めなくても、作曲や音楽活動に支障がないからです。

このことから、楽譜が読めなくても、DTMができるということがわかりますね。

楽譜を読む必要がある人だけ読めるようになればいい

楽譜を読める音楽家は、「楽譜を読む必要があるから」、読めるのです。

例えば、プロのスタジオミュージシャンは、楽譜が読めた方が有利に仕事ができます。

彼らは、レコーディングやライブサポートなどの依頼を受け、それを仕事としています。

よって、誰よりも正確な演奏を求めらることになります。

逆に読めなければ、正確な演奏ができず、仕事にならないでしょう。

もちろん、中には楽譜の読めないスタジオミュージシャンも存在します。

そういった方は、耳コピで正確な演奏を再現しています。

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楽譜が読めることで発生するメリット

これまでの解説を読むと、「なんだ!楽譜は読めなくてもDTMはできるんだ!」、と思わせるような印象を与えたかと思います。

確かに、これまで解説してきたことは、何も間違っていません。

しかし、楽譜が読めることで発生するメリットも存在します。

ここからは、そのメリットについて解説をします。

視覚的に曲の特徴を把握することができる

楽譜が読めない人は、音符を見ただけでは、その曲がどいうものなのかをわかることができません。

実際に音楽を再生しないことには、曲を把握するのは難しいでしょう。

しかし、楽譜が読める優れた音楽家は、音符を見ただけで曲を把握する能力があります。

ここで、僕のお世話になっている、先輩ミュージシャンの話をします。

先輩はもともと、クラシックピアノと、声楽をやっている人でした。

このような音楽を専攻される方は、演奏の練習だけでなく、楽譜を読む練習も同時に行います。

それは、楽譜を見ただけで、正確に演奏できるスキルを磨くためと言われています。

その練習を積んできた先輩は、楽譜を見ただけで、その曲を歌い上げることができるのです。

このような極端な技術がなくとも、ある程度読めるだけでも、曲のニュアンスを把握することは可能です。

例えば、楽譜には「音楽記号」と呼ばれる、奏法を指定する記号があります。

具体的には

・ピアニッシモ = とても弱く演奏する

・フォルテ = 強く演奏する

などといった奏法を、楽譜が演奏者に指定します。

この記号の意味を知ることで、「ここのフレーズは弱く演奏すればいいんだな!」と、わかるようになるのです。

このことから、楽譜を読めることで、視覚的に曲の特徴を捉えることができることがわかります。

記録として残しやすい

紙やデジタルデータなどで楽譜として残せるのは、とても大きな意義があります。

その意義とは、後世にまでその曲を残すことができるということです。

実際に、数百年前に作曲されたバッハやベートーヴェンなどの音楽も、楽譜として現代までに残されています。


数百年の時を超え、楽譜を元に演奏ができるなんて、素敵だと思いませんか?(笑)

コピー曲を作るのに楽譜を使う

これまで、DTMでは楽譜を使わないのが普通であると、解説をしてきました。

実は例外的に、楽譜を使う場面があります。

それは、コピー曲を作る場面です。

コピー曲を作る時は、下記の2つの方法で行うのが一般的です。

・耳コピでコピー曲を作る

・楽譜を使用してコピー曲を作る


耳コピができる方なら、楽譜は不要でしょう。

しかし、耳コピができない状態でコピー曲を製作したいなら、楽譜は必須と言えます。

楽譜に書かれている音符を元に、打ち込みを行う手法です。

こういった場面なら、DTMでも楽譜を読めるようになる必要はあるでしょう。

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まとめ

これまでの解説の通り、DTMで作曲をする上で、楽譜は読めなくても何の問題はありません。

この記事を読んでいる人は、これからDTMを始めようかと思っている方が、多くいるかと思います。

是非、そのまま始めてみてください。

DTMでは、楽譜が読めなくても、楽器が弾けなくても、音楽を製作することができます。

また、実際に作った音源をパソコンや端末上で、データとしても保存することができるのです。

操作法を覚えなければいけませんが、時間をかけて触っていけば、できるようになります。

頑張ってみてください!

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では、この記事は以上になります。

あなたのお役に立てたら幸いです!