こんにちは。関西を拠点に活動中のロックバンド、Zinnia Staticeのウラタテツです。
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パソコンなどで作曲を行う「DTM」では、ヴァイオリンなどのストリングスを打ち込むことができます。
しかし、ほとんどの人がそのような楽器を演奏する機会は少なく、学ぶことはないかと思われます。
そのため、DTMでストリングスを打ち込もうとしても、どうすればいいのかわからないという方が多いです。
僕自身も、ヴァイオリンなどの楽器の演奏経験はなく、DTM初心者時代はこの打ち込みに大苦戦をしました。
しかし、本や解説動画などを参考にし実践したところ、ストリングスの打ち込み方がわかるようになりました。
この記事では、ストリングスをリアルに打ち込むコツを解説します。
また、この記事は動画でもご覧になることができます。下記の動画プレイヤーを再生すれば、すぐにご覧いただけます。
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作りたい音楽のジャンルに沿って使う楽器を決める
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一口にストリングスと言っても、様々な種類の楽器が存在します。
そして、種類によって奏でられる音色が異なってきます。
ストリングスは、主に4種類の楽器があります。
・ヴァイオリン
主な特徴は、高い音域を出すことにあります。ストリングス系の楽器の代表格とも言えます。
・ヴィオラ
ヴァイオリンと比べると、やや低めの音が出ます。
・チェロ
低い音が出ます。
・コントラバス(ダブルベース)
4種の中で最も低い音が出ます。
大体のDAW(作曲ソフト)に搭載されている音源には、この4種が搭載されています。
ストリングスを打ち込む場合は、それぞれの特徴を活かして、適切に使い分けることが重要になります。
例えば、オーケストラ系の音楽を作る場合は、この4種全てを駆使することになります。
また、バンド系の音楽にストリングスを入れる場合は、ヴァイオリンとヴィオラの2つに限定して使うことになります。
なぜなら、バンド系の音楽では、ベースというパートがすでに存在しているからです。
ここで更に低音を担当するストリングスが加わると、ベースと帯域がぶつかってしまい、不自然な仕上がりになってしまいます。
あなたが作りたい音楽のジャンルに沿って、どの楽器を使うのが適切かを考えるようにしましょう。
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ストリングスの打ち込み実践!コード進行を作ろう!
![](https://uratatetsu.com/wp-content/uploads/2021/01/notes-1422671_640.jpg)
では、打ち込みの実践の解説に移ります。
ストリングスを初めて打ち込む方は、コード進行に沿って打ち込むことをオススメします。
コードとは、複数の音が同時になる和音のことを言い、予め使える音が決まっています。
コード進行とは、複数のコードを並べて、音楽を進行させるものです。
そのため、コード進行を打ち込むだけで、十分にそれらしくなります。
ここで、コードの構成音がわからないという方もいるかと思います。
その場合は、下記リンクのサイトを参考にしてください。
https://virtualgirlmaki.wixsite.com/music/code
僕もコードの進行がわからないときは、このサイトのお世話になっています(笑)
ではここで、僕が実際に組み立てたコード進行を例にして、解説を進めます。
下記の画像をご覧ください。
![](https://uratatetsu.com/wp-content/uploads/2021/01/スクリーンショット-2021-01-16-19.43.56-1024x547.png)
音声はこちら
これだけでも、ストリングスらしさは、十分に演出できているかと思います。
しかし、これだけでは、リアルな演奏とは言えません。
ここで、一工夫を加えると演奏がグンと良くなります。
次の項目で、その工夫のやり方について解説をします。
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ルート音と3度の音を1オクターブ下げる(オープンボイシング)
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先ほどの画像では、コードの構成音を密集させて、打ち込まれていました。
これでも問題はないのですが、リアルなストリングの演奏とは言えません。
ここで行なっていただきたいことは、ルート音と3度の音を1オクターブ下げることです。
ルート音とは、コードの中での最も低い音のことを言います。
「ドレミファソラシド」という音階なら、「ド」が一番低い音(ルート音)になります。
3度はルートから数えて、3つ目の音のことを指します。
「ドレミファソラシド」という音階なら、「ミ」が3度の音になります。
では、先ほどの打ち込みを、この解説の通りに実践してみます。
下の画像をご覧ください。
それぞれのルートの位置
![](https://uratatetsu.com/wp-content/uploads/2021/01/スクリーンショット-2021-01-16-20.05.44-1024x546.png)
それぞれの3度の位置
![](https://uratatetsu.com/wp-content/uploads/2021/01/スクリーンショット-2021-01-16-20.10.52-1024x571.png)
これらの音を1オクターブ下げると、下の画像のようになります。
![](https://uratatetsu.com/wp-content/uploads/2021/01/スクリーンショット-2021-01-16-20.24.59-1024x568.png)
音声はこちら
このことを行うだけで、生々しい演出ができました。
これは、「オープンボイシング」と呼ばれるテクニックです。
ストリングスの打ち込みでは、一般的な手法とされています。
このときのポイントは、極端に音を下げすぎないことです。
解説してきた通り、1オクターブを目安に下げるといいでしょう。
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それぞれの音を楽器別に割り当てる
![](https://uratatetsu.com/wp-content/uploads/2021/01/music-619256_640.jpg)
次はこれまで打ち込んできたフレーズを、楽器別に割り当てていきましょう。
ここでおさらいとして、ストリングスの代表的な4種の楽器を復習しておきましょう。
・ヴァイオリン
・ヴィオラ
・チェロ
・コントラバス(ダブルベース)
これらの楽器に割り当てるには、
・1番高い音をヴァイオリン
・2番目に高い音をヴィオラ
・やや低い音をチェロ
・1番低い音をコントラバス(ダブルベース)
それぞれに割り当てるといいでしょう。
ここで、打ち込んだMIDIノートを分離させる必要があります。
この方法は、DAW(作曲ソフト)の種類によって方法が異なりますので、ご自身でお調べになってください。
では、実際にMIDIノートを分離させた画像を用意しましたので、ご覧になってください。
![](https://uratatetsu.com/wp-content/uploads/2021/01/スクリーンショット-2021-01-16-20.59.09-1024x640.png)
音声はこちら
楽器別に音を割り当てたことで、重厚でドラマチックなストリングス演奏を再現することができました。
これだけでも、十分に思えるかもしれませんが、ここで更にもう一手間を加えてみましょう!
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メロディを作る
ここまでの方法でも、十分にリアルな打ち込みストリングスを再現することができました。
しかし、コードをなぞっているだけですので、ここでメロディを作ってみましょう!
実際にメロディを作った画像と、その音声を用意しましたので、ご覧になってください。
画像
![](https://uratatetsu.com/wp-content/uploads/2021/01/スクリーンショット-2021-01-16-21.23.08-1024x799.png)
音声
メロディを作り、更にコントラバスとヴィオラの2つの楽器でハモりを入れてみました。
このワンフレーズだけでも、たったこれだけの手間を加えるだけで、ドラマチックな演奏を再現することができるのです。
ここでのポイントは、コードとコードをなめらか繋ぐようなイメージで、打ち込むことです。
このように、少し変化させるだけでも、よりストリングスらしいサウンドになります。
また、この考え方としては、音楽理論も少しは理解しておけばやりやすくなります。
それについても、下記の項目にて、少しだけ触れておきます。
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キーに対してスケールを活用する
メロディの作り方のポイントは、キーに対してスケールを活用することです。
「キー」とは音楽の演奏で使う音階の「調」の事を言います。
ピアノの鍵盤を見たとき、黒鍵と白鍵を合わせて、12種の音があります。
「調」とは、「どの音を起点にして音楽を演奏するか」、ということになります。
この起点のことを、「キー」と理解するといいでしょう。
「スケール」とは、簡単に言えば「音の並び方」になります。
このことは、「音階」とも呼ばれています。
例えば、キーをC(ド)にしたら、使える音は、
「ド レ ミ ファ ソ ラ シ」の7つになります。
キーをC(ド)で作曲を行なう時、ストリングスなどでメロディを打ち込む場合は、上記のいずれかの音を使うことができます。
この記事で紹介したメロディのキーは、「F#m」になります。
このキーの場合は、使える音が
「ファ# ソ# ラ シ ド# レ ミ」の7つになります。
この記事では、この7つの音を駆使して、メロディを作成しました。
実際にメロディを作るときは、キーに対してのスケールを意識して行うと、打ち込みがスムーズにできるようになります。
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音源に搭載されているエフェクターを活用する
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ここまで解説してきた内容に沿って、ストリングスの打ち込みを行うだけでも、十分にリアルな演奏を再現することができます。
ここで、更にリアルな演奏を演出するために、音源に搭載されているエフェクターを活用してみましょう。
では、下の画像をご覧になってください。
![](https://uratatetsu.com/wp-content/uploads/2021/01/スクリーンショット-2021-01-19-19.16.35-1024x595.png)
これは、ストリングスに限らず、大体の音源に搭載されていることが多いです。
無理に外部のエフェクターを使わなくても、これを使えば、エフェクトの効果を演出することができます。
例えば、ストリングス系なら、リバーブを活用すると音の響きが豊かになります。
この画像では、右側の「Room(ルーム)」と「Hall(ホール)」の2つのツマミを触ることで、リバーブの効果を出すことができます。
ここで、実際にリバーブの効果を追加した音源を用意しました。お聴きください。
4つの楽器全てに、リバーブを足してみました。
コンサートホールで演奏されているかのような、生々しいストリングスになっていることが、わかると思います。
ここで、リバーブのみを設定するのではなく、音量系も同時に設定するとグッドです!
この画面では、左側4つのツマミが音量系になります。
トーンを上下させ、音の音色を変化させたり、
単純なボリュームを上下させるなどして、
バランスを考えて設定してみましょう!
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まとめ
いかがだったでしょうか?
打ち込みストリングスを、リアルにするためのコツは、下記の通りです。
・コード進行に沿って打ち込む。
・オープンボイシングを活用する。
・楽器別に音を割り当てる。
・コードの繋ぎ目の箇所に滑らかなメロディを作る。
・エフェクトを活用する。
このことを意識し実践することで、リアルな打ち込みストリングスを再現することができます。
是非、実践してみてくださいね。
またこのサイトでは、打ち込みのテクニックを含め、パソコンで作曲をするための無料DTM講義を公開しています。
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では、この記事は以上になります。
あなたのお役に立てたら幸いです!
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