こんにちは。関西を拠点に活動中のロックバンド、Zinnia Staticeのウラタテツです。
![](https://uratatetsu.com/wp-content/uploads/2020/10/IMG_1468-1024x576.jpg)
DTMで音楽製作を行う時、ボーカルの歌を録音する場面があります。
そのような時は、マイクが必要になります。
近年ではマイクが無くても、ノートパソコンやスマートフォンなどに直接録音することが可能です。しかし、ノイズが乗ってしまったり、音割れが発生しやすいことも多く報告されています。
このことから、DTMでボーカルを録音する時は、マイクを使用する方がいいことがわかります。
この記事では、DTMでボーカルを録音するために必要なマイクについて解説をします。
マイクは2種類ある
マイクには、様々なタイプがありますが、大きく分けると
・ダイナミックマイク
・コンデンサーマイク
この2種類に分類されます。
それぞれには特徴があり、どちらがいいということはありません。
先ずは、この2つの特徴や違いについて、それぞれ解説していきます。
ダイナミックマイク
![](https://uratatetsu.com/wp-content/uploads/2020/10/IMG_1594-1024x576.jpg)
画像のマイクは、僕が実際に使用しているダイナミックマイクです。
ダイナミックマイクには
・値段が安い
・少々の落下や衝撃では壊れないほどに頑丈
・ノイズや環境音を拾いにくい
などの特徴があります。
環境音とは、車や電車が走る音、犬の鳴き声、洗濯機の音などのことを言います。
このような環境音を拾いにくいことが、ダイナミックマイクの最大の特徴とも言えます。
主に、ライブハウスやスタジオなどで、使用されていることが多いです。
また、ダイナミックマイクもコンデンサーマイクにも、それぞれに指向性と呼ばれる性質があります。
指向性とは、簡単に言うと、「音を拾う角度」のことを言います。
ダイナミックマイクは、単一指向性という性質があり、音を拾う角度が狭いとされています。
このため、ノイズや環境音などを拾いにくく、歌声のみを録音することが出来るのです。
コンデンサーマイク
![](https://uratatetsu.com/wp-content/uploads/2020/10/IMG_1592-1024x576.jpg)
画像のマイクは、僕が実際に使用している、コンデンサーマイクです。
コンデンサーマイクには
・値段がダイナミックマイクと比べると高い
・あらゆる角度からの集音が可能
・小さな音も拾えるため、細かいニュアンスもしっかりと録音できる
・衝撃や湿度に弱いため、管理に注意が必要
などの特徴があります。
また、ダイナミックマイクは単一指向性ですが、
コンデンサーマイクには、無指向性という性質があります。
無指向性というのは、360度どの角度からでも音を録音する、という特徴のことを言います。
マイクの構造が非常に繊細で、ボーカルのブレスや細かなニュアンスも余すことなく、拾い上げることが出来ます。
このため、レコーディングスタジオでは、このマイクが必ず使用されます。
また、コンデンサーマイクを使うためには、PHANTOM電源が必要になります。
DTMでマイクを使って録音する際、オーディオインターフェースという機材を使うのが一般的です。
その機材に、PHANTOM電源が付いているなら、コンデンサーマイクの使用が可能になります。
マイク選びのポイント
これまで、ダイナミックマイクとコンデンサーマイクの2つの特徴を解説してきました。
ここで、どちらを選べばいいのだろうと、疑問に思われていることと思います。
ここからは、それぞれのマイクを選ぶときのポイントを解説します。
ダイナミックマイクを選ぶときのポイント
![](https://uratatetsu.com/wp-content/uploads/2020/10/mic-1132528_1920-1024x678.jpg)
既に解説済みですが、ダイナミックマイクには、ノイズや環境音を拾いにくいという特徴があります。
このことから、「自宅でボーカルの録音がしたいけど、車や電車の音が気になるな…」と思っている方に向いてるマイクと言えます。
また、音質などにこだわりがなく、簡易的なデモ音源を作りたいだけの方にもオススメ出来ます。
何より、価格帯も安く、頑丈で壊れにくいので、コンデンサーマイクのように気を使う必要はあまりありません。
そして、マイクスタンドが無くても、マイクを手で持って録音することができます。
出来れば、マイクスタンドは、ある方がいいですけどね(笑)
コンデンサーマイクを選びたいあなたへ
![](https://uratatetsu.com/wp-content/uploads/2020/10/microphone-1209816_1920-1024x683.jpg)
DTMでも高音質な音を録音したいとお考えなら、コンデンサーマイクを選びましょう。
しかし、コンデンサーマイクを選ぶ際には、
・環境音やノイズを出来る限り軽減しなければならない
・値段が高い
・繊細な構造のため、湿度や衝撃に弱い。そのため壊れやすい。
この3点に注意をしなければいけません。
コンデンサーマイクは無指向性のマイクのため、ノイズや環境音を拾いやすい性質があります。
例えば、あなたがご実家にお住まいなら、
お母さんの「ご飯できたよー」という声も、オモクソ録音されてしまいます。
また、車や電車の通りが多い場所にお住いの場合は、コンデンサーマイクは向いていません。
このことを防ぐためには、防音室を完備することが一番望ましいですが、一般の住宅ではほぼ無理だと思われます。
どうしても、自宅でコンデンサーマイクを使いたい場合は、
・マイクスタンド
・ポップガード
・リフレクションフィルター
・ショックマウント
この4点は揃えるようにしましょう。
この機材を使うことで、防音設備が整っていない自宅でも、コンデンサーマイクの効果を発揮させることが出来るでしょう。
僕は、宅録でもコンデンサーマイクを使用していますが、上記4点の機材を使用したことで、環境音などの心配が軽減されました。
オススメのマイクを紹介!
これまで、ダイナミックマイクと、コンデンサーマイクの両方について解説をしてきました。
ここからは、それぞれのオススメのマイクをご紹介します。
あなたが実際にマイクを購入する際の、参考になればと思います。
オススメのダイナミックマイク
先ずは、オススメのダイナミックマイクからご紹介します。
SHURE SM 58
![](https://uratatetsu.com/wp-content/uploads/2020/10/shure_sm58fff.jpg)
ダイナミックマイクの定番中の定番のマイクです。エスエムゴッパーやゴッパーと呼ばれることが多いです。
国内の数多くのライブハウスや音楽スタジオ、野外イベントなどでも、必ずこのマイクが使われています。
沢山の場所でシェアされているということは、それだけの信頼を得ているということです。
頑丈で壊れにくいのはもちろん、音質も誰が使っても十分にその良さを発揮してくれます。
レコーディングのみならず、ライブや音楽スタジオなどでも使用することが出来る、万能型のマイクと言えるでしょう。
どのマイクを買えばいいのかわからない方は、これを選べば間違いはないでしょう。
SHURE BETA 58A
![](https://uratatetsu.com/wp-content/uploads/2020/10/shure_beta58afff.jpg)
上記で紹介したマイクの、上位版のマイクです。ベッタゴーハチと呼ばれることが多いです。
僕は、コンデンサーマイクを購入するまでは、このマイクでボーカルの録音を行なっていますた。
ブレスや細かなニュアンスなど、繊細に音を録音することが可能である印象です。
SM58よりも、よりレコーディングに向いてるマイクと言えます。
ただ、性能が繊細であるがために、荒々しい歌を歌うタイプの方には不向きと言えます。
オススメのコンデンサーマイク
次に、オススメのコンデンサーマイクをご紹介します
RODE NT1-A
![](https://uratatetsu.com/wp-content/uploads/2020/10/img64987478.jpg)
RODE NT1-Aは、低価格で買えるコンデンサーマイクです。
これは、マイク本体だけでなく、
・ポップガード
・ショックマウント
・マイクケーブル
この3点が、最初からセットされています。
初めてコンデンサーマイクを買う方に、オススメです。
音質はダイナミックマイクよりも煌びやかで、クリアーな音を録音することが出来ます。
BLUE(ブルー) Bluebird SL
![](https://uratatetsu.com/wp-content/uploads/2020/10/blue_bluebirdsl.jpg)
BLUE(ブルー)というメーカーのコンデンサーマイクです。
このメーカーから販売されているものは、高級感のあるものが多いですが、低価格帯ののものもあります。
その中でも、このBluebird SLは、音質が非常に優れているのが特徴です。
僕はこのメーカーが過去に製造・販売をしていたものを愛用しています。
クリアーでありながら、中低域のあるドッシリとした音質が特徴です。
ボーカルのレコーディングだけでなく、アコギのレコーディングにも最適です。
まとめ
では、この記事も終盤になりますので、これまでの解説をまとめます。
◇マイクにはダイナミックマイクとコンデンサーマイクの2種類ある。
◇ダイナミックマイクは価格が安く、頑丈かつノイズを拾いにくい。
◇コンデンサーマイクは、ダイナミックマイクと比べると高額。衝撃や湿気に弱くて壊れやすい。PHANTOM電源が必要。小さな音も集音できる。
◇簡易的なボーカルのレコーディングなら、ダイナミックマイクを選ぼう。
◇DTMでも高音質な音を録音したいなら、コンデンサーマイクを選ぼう。
以上になります。
マイクには様々な種類がありますが、あなたに合ったマイクに出会えるように、色々試してみるのもいいかもしれません。
では、以上になります。
この記事があなたのお役に立てたら幸いです!