こんにちは。関西を拠点に活動中のロックバンド、Zinnia Staticeのウラタテツです。
これからDTM(デスクトップミュージック)を始めたい方や、
手を出してみたけど何から始めていいのかわからない、という方が多くいると思います。
DTMというのは、DAW(デジタルオーディオワークステーション)というソフトを使って、音楽制作を行うことです。
僕はDTMでの音楽制作は、10年以上のキャリアがあります。
始めたての頃は、あなたと同じように、何から手をつけていいのかわからず、四苦八苦しておりました。
この記事では、DTM初心者が悩む原因や、何から始めたらいいかを解説していきます!
DTM初心者が悩む原因
なぜ、DTM初心者が、何から始めたらいいのだろうと、悩んでしまうのでしょうか?
それは、DTMには出来ることが、多過ぎるからと言えます。
DTMの最大のメリットは、音楽制作を一人で全て完結できる点にあります。
ゆえに、そのメリットが返ってDTM初心者にとっての、最初のハードルとなっていると考えられます。
DTMで出来ることは、以下のようなことがあります。
・DAWでの打ち込み
・作曲
・編曲
・ミックス
・マスタリング
思いつくままに、例を挙げてみましたが、けっこう多いと思いませんか?
どれか1つだけでも、覚えるのに非常に大変なことであり、専門的な技術を要するものばかりです。
DTMは、それを全て出来るポテンシャルを持っています。
だからこそ、初心者にはハードルが高いのだと言えます。
では、何から手をつければいいのでしょうか?
次の項目で解説をします。
DTM初心者はまず既存曲のコピーから始めよう
僕がDTM初心者に、「何から始めればいいですか?」
と聞かれたら、既存曲のコピーから始めることをオススメします。
DTM初心者が既存曲をコピーすることで、得られるメリットがあります。
これを解説します。
コピーをオススメする理由
いきなりコピーから始めた方がいいと言われると、ハードルが高いように感じるかもしれません。
その場合は、楽譜やバンドスコアなどを購入し、それを元に打ち込みを行えばオーケーです!
いきなり耳コピから始めるのは、流石にハードルが高すぎますからね(笑)
「オリジナル曲を作りたいのにコピーからって…」と思っているかもしれません。
しかし、右も左もわからないDTM初心者なら、先ずはコピーから始めることが上達の近道です。
これをギターの練習に置き換えて、解説してみます。
ギター初心者の方は、最初に何をするでしょうか?
ほとんどの場合、教則本や講義映像の内容をコピーする(真似する)ところから、始めるはずです。
次には、コードの弾き方を覚え、既存曲のコピーを楽譜やバンドスコアに沿って練習します。
このようにギター初心者の方は、弾き方を真似するところから、練習を始めるのです。
DTMでも同じことが言えます。
先ずは、簡単な曲からでいいので、既存曲のコピーから始めるのが上達の近道です。
楽譜やバンドスコアの読み方を、ある程度覚える必要も出てきますが、それが出来れば音楽的な知識を同時に習得できるようになります。
とは言えど、いきなり一曲丸ごとコピーするのも、難しいことだと思います。
最初のうちは、1小節だけコピーしてみるなど、少しずつ始めてみるようにしましょう!
コピーから始めるメリット
コピーから始めるメリットは、すでに完成された楽曲が、どのような構成で出来ているかを知ることが出来る点にあります。
例えばバンド系の音楽なら、ボーカル・ギター・ベース・ドラム等の楽器が演奏されています。
バンドで演奏されている各楽器を、打ち込みで再現することで、その曲がどうやって演奏されているかを知ることが出来るのです。
DTMでは、数多くの楽器を組み合わせて、音楽を作ることが可能になります。
ギター、ベース、ドラム、シンセサイザー、ストリングス、ピアノ…etc
思いつくだけでも、これだけの音源がDAWソフトに揃っています。
これからの音源を駆使し、バンドサウンドを作ることが可能になるのです。
また、既存の音楽を聴く時、ハッキリと聴こえない部分があると思います。
それを楽譜を元に、DAWに打ち込んで再現することで、今まで聴こえなかった箇所が聴こえるようにもなるのです。
これは、あなたが今後DTMで音楽制作をしていく際に、とても大事なポイントになります。
なぜなら、DTMの操作や作曲の能力だけでなく、編曲(アレンジ)の能力も身につくようになるからです。
DTMで最初に覚えるべきことは、何よりも操作方法を知ることなのです。
既存曲のコピーから始めることで、冒頭で説明した「DAWソフトの操作法を覚える」ことを、クリアすることに繋がります。
それと同時に、作曲や編曲に必要な引き出しも、増やすことが出来るのです。
正に、一石二鳥というやつですね!
コピーから始めることで、このようなメリットがあります。是非、実践してみてくださいね!
慣れてきたら耳コピにも挑戦してみよう!
楽譜やバンドスコアでのコピーに慣れてきたら、今度は耳コピに挑戦してみることもオススメします。
楽譜通りに打ち込みを行うだけでも、十分にDTMの能力をあげることは可能です。
そこで敢えて、耳コピにも挑戦することで、DTMの能力をより向上させることが出来ます。
最初のうちは難しいかと思います。
その場合は、一小節ずつコピーしてみるといいでしょう。
なぜ、耳コピをすることで、DTMの能力が上がるのでしょうか?
それは、音感や楽曲の構成を感覚で把握する能力を、身につけることが出来るからです。
作曲を行うということは、「頭の中に浮かんでいるメロデイやリズムを音で再現すること」、とも言えます。
音感や楽曲の構成を把握する能力がない場合、いざ作曲を行う時に、メロディやリズムを再現できなくなる可能性が大きくなってしまいます。
せっかくメロディやリズムが浮かんでいるのに、再現できなければ意味がありません。
逆に耳コピの能力があれば、頭に浮かんでいるメロディを、すぐに再現することが出来るでしょう。
これは、すぐに出来るようなことではなく、何度も繰り返し行うことで、培われる能力になります。
かなりの根気が必要になってきますが、少しずつ耳コピをしていくなど、あなたなりに工夫を凝らしてみてください。
まとめ
では、この記事も終盤になりますので、これまでの解説をまとめます。
◇DTM初心者は既存の曲のコピーから始めよう
・楽譜やバンドスコアを用意し、その通りに打ち込みをしてみよう
・初めてのうちは、一小節ずつやってみること
・コピーをすることで、DAWの操作法と作曲や編曲に必要な引き出しの両方が身につく
◇慣れてきたら耳コピにも挑戦しよう
・耳コピをすることで、音感や楽曲の構成を感覚で理解できるようになる
・耳コピに慣れることで、頭に浮かんでいるメロディやリズムを再現できるようになる
以上になります。
DTMは最初のハードルがとても高く、慣れるのに結構な時間を要します。
僕はDTMのキャリアは10年以上ありますが、最初の頃はチンプンカンプンで、慣れるのに本当に時間がかかりました。
この記事で紹介した、「コピーから始めることがDTMの上達の近道」だということも、知りませんでした。
しかし、あなたは違います。
あなたは、この記事をここまで読んだので、DTMの上達の近道を知ることが出来たはずです。
一つ一つの積み重ねの中で、必ず上達していきます。頑張ってみてくださいね!
では、この記事はここまでです。
あなたのお役に立てたら幸いです!