こんにちは、関西を拠点に活動中のロックバンド・Zinnia Staticeのウラタテツです。
現役のバンドボーカルの方や歌手の方、
これから、バンドボーカルや歌手を志望する方の中で、
「作詞・作曲を自分でやった方がいいのでは?」
という疑問を持つ方が、多くいらっしゃいます。
このことを、結論からお話すると、
・ボーカルや歌手は、作曲ができなくても問題はない
・しかし、できるようになった方が、今後の音楽活動が有利になる
という2点が、浮上してきます。
この記事では、
・ボーカルや歌手が作曲ができなくてもいい理由。
・作曲ができる方が今後の音楽活動が有利になる理由。
この2点を、僕の実体験を交えながら、解説していきます。
バンドボーカル編・作曲ができなくてもいい理由
すでにバンドを組まれている方なら、ボーカル以外に
ギター・ベース・ドラム・キーボードといった、楽器のパートを担当するメンバーがいるかと思います。
特にオリジナル曲を発表しているバンドであるなら、作詞・作曲を兼任しているメンバーもいるはずです。
その場合、ボーカルを担当するあなたは、歌を歌うことに徹すればいいのです。
歌に徹する方が、バンドにとってメリットが大きく働くことになります。
ボーカルとは、バンドの顔です。
歌に徹することで、ライブや音源などで、お客様からの評価を得られます。
また、これはボーカルだけでの話ではありません。
バンドの場合、各メンバーが自分のパートに徹することで、バンドのサウンドに磨きがかかってきます。
ところで、なぜ「ボーカルは作曲ができた方がいい」、という認識がされているのでしょうか?
これについては、以下のような見解を耳にすることがあります。
・曲を作れる人の方が、音楽的なセンスに優れている
・歌だけの表現しかできない人は、音楽的センスに乏しい
僕は、「誰やこんなこと言うたヤツは?」と、問い詰めたいです。
確かにボーカルでも作曲ができる方が、有利なのは間違いありません。
しかし、誰かが作った音楽を、あなたが歌で表現することも、偉大なことなのです。
もちろん、作曲を行える人も、素晴らしいことをしています。
このことから、「どちらかが優れていて、片方が劣っている」、なんてことは絶対にないと言えます。
むしろ、どちらも等しく素晴らしいことなのです。
曲を生み出せるスキル。その曲を歌いこなすスキル。
この両者が合わさることで、1曲の音楽という作品が完成するのです。
今、作曲ができなくて悩んでいても、問題はありません。
あなたは、音楽を歌で表現できるように、精一杯の努力を行うようにしましょう!
歌手編・作曲ができなくてもいい理由
なぜ、歌手が作曲をできなくてもいいのでしょうか?
ここで一度、歌手と呼ばれる人の役割について、考えてみます。
グーグルで検索をしてみたところ、
“歌手とは、歌をうたうことを職業とする人。”
このような解説がされていました。
このことから歌手の役割とは、歌をうたうことであることが、わかります。
検索結果では、「歌手 = 歌をうたう職業」と解説されていますが、
趣味で活動をされている人でも、十分に該当します。
プロ・アマチュアなど、活動されている環境は関係ありません。
歌手の役割とは、歌をうたうことです。
なので、無理に作曲をする必要はなく、歌で音楽を表現できればいいのです。
・歌しかできないことに引け目を感じる
・曲を作れもしないのに、歌うだけでいいのか…
と思われる方が、歌手の中には沢山います。
お気持ちはよくわかります。
しかし、何度も解説してるように、歌手という役割は、歌をうたうことなのです。
これを更に詳しく解説すると、
「音楽を歌で表現し、曲の良さを最大限に引き出す行為」、とも言えます。
これはこれで、容易にできることではありません。
しかし、歌手という立場にいるということは、その努力をしている。
もしくは、その努力をしようとしているはずです。
そうであるなら、歌手の立場でいることに対し、何も引け目を感じることはありません。
歌手としての役割をしっかり認識し、あなたの活動を充実させることの方が、何よりも大切です。
ボーカルや歌手でも作曲ができるようになった方がいい理由
さて、これまでの解説で、ボーカルや歌手は作曲ができなくても問題はないと、解説してきました。
確かに問題はありません。
バンドのボーカルや歌手には、「歌をうたう」という重要な役割があり、それに徹することが一番なのです。
しかし、ここで僕は敢えて
「作曲ができることで、2点のメリットが生まれてくるよ」
と申し上げておきます。
その2点のメリットについて、解説していきます。
メリット1・作曲をすることで相対音感がより身に付く
ボーカルや歌手が、作曲を行うことで、生まれてくるメリットがあります。
それは、自分で音楽を制作することにより、相対音感を身につけることが出来ます。
相対音感とは、2つの音が同時になった時、どちらが高いか低いかを判別できる能力のことを言います。
もちろん、あなたがすでにボーカルや歌手活動をされているなら、今でも十分に身についていると思います。
しかし、楽器やDTMを使用して作曲を行うことで、より高い次元で習得することが可能になります。
自分の声以外の音を使うことで、それぞれのパートがどういう役割を果たしているのかを、知ることができるからです。
これにより、あなたの歌声がより一層深みを増すことができ、歌のスキルを向上させることに繋がります。
メリット2・作曲のスキルを身につけることで音楽活動の幅が広がる
例えばバンドの場合、解散や活動休止という場面に、遭遇することがあるかもしれません。
そうなった時に、作曲のスキルがあれば、シンガーソングライターや作曲家という立場にシフトすることができます。
つまり、作曲ができることで、バンドに何かがあっても、潰しが効くというメリットが生まれるのです。
これは、歌手の方でも作曲ができれば、同じことが言えます。
このように、作曲ができることで、音楽活動の幅が一気に拡がるメリットが生まれます。
作曲の方法については、こちらの記事で詳しく解説をしています。お気になる方は、こちらも是非ともお読みください。
まとめ
では、この記事も終盤になりますので、これまでの解説をまとめます。
◇ボーカルや歌手の役割は歌うことなので、無理に作曲をする必要はない。
◇自分の歌声を磨くことが何よりも大事。
◇しかし、作曲ができることでメリットが生まれてくる。そのメリットとは
・相対音感がつき、歌声の深みが増す。
・シンガーソングライターや作曲家などへシフトすることができる。
以上になります。
僕は長らくバンドで、ボーカルを担当しています。
初めてのうちは、楽器など一切使わず、マイクを握って歌っているだけでした。
もちろん、それでも何も問題はありませんでした。
しかし、「自分で曲を作ってみたい!」と思い、ギターを購入したのです。
そのまま、作曲のキャリアをスタートさせました。
結果として、自分で作曲を始めてみて良かったと実感しています。
なぜなら、バンドではギターボーカルができるようになりました。
また、シンガーソングライターとしての活動も行えるようになり、更に楽曲提供のお仕事もいただけるようになったからです。
このことで、自身の活動の幅が拡がり、より音楽を楽しめるようになりました。
しかし、あなたがどうしても作曲をする自信がないのであれば、無理に行う必要はありません。
この記事で何度も解説したように、ボーカルや歌手の役割は、歌をうたうことなのです。
あなたは、あなたの歌声を磨くことに徹すれば、それでいいのです。
頑張っていきましょう!
では、この記事はここまでです。
あなたのお役に立てたなら、幸いです!