こんにちは。関西を拠点に活動中のロックバンド、Zinnia Staticeのウラタテツです。
Twitter:@zinnis_tetsu
コード進行からメロディをつける方法で、作曲をされる方は多いと思います。
僕は作曲のキャリアは10年以上になりますが、ほとんどはこの方法を採用して、音楽制作を行っています。
しかし、実際にメロディを付けてみても、どこか物足りなさを感じることもあるかと思います。
このことを解消するためには、2つのアプローチを取る必要があります。
そのどちらかを採用するだけでも、十分に効果を発揮することができます。
そこでこの記事では、コード進行にメロディをつけるための2つの方法や、実際に僕が作ったメロディパターン3種を紹介します!
また、この記事は動画でもご覧になることができます。
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コードの音色をしっかりと感じ取ろう
コード進行から、メロディをつけるために一番重要なことは、コードの音色をしっかりと感じ取ることです。
コード進行と言っても、様々なパターンがあります。
・明るい進行なのか?
・切ない進行なのか?
・アップテンポな進行なのか?
・ゆったりした進行なのか?
思いつくだけでも、コード進行で取れるアプローチは、こんなにあります。
例えコード進行が同じであったとしても、リズムの取り方が変わるだけで、聴こえ方が全く違ってきます。
まずは、あなたが作ったコード進行が、どのようなアプローチを取っているかを理解する必要があります。
理解という言葉を使いましたが、感覚的であっても構いません。
「この進行だったら、こういうメロディの方が映えるな!」、といった感覚です。
冒頭でも申し上げましたが、コード進行からメロディをつけるためには、2つのアプローチがあります。
・理論的にメロディをつけるか?
・感覚的にメロディをつけるか?
どちらを採用しても問題はありませんが、コードの音色をしっかりと感じ取ることで、より強力なメロディ作りを実現することができます。
このことを念頭に置いて、これからの解説を読むようにしてください。
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メロディをつける前にコード進行から予測される音楽のキーを知ろう
コード進行からメロディをつける時は、「コード進行がどのようなキーで構成されているか」を知ることがポイントになります。
音楽における「キー」のことを簡単に言うと、「曲の中でどんな音を主体として使うか」を意味する言葉になります。
少々、難しいように感じられていませんか?
大丈夫です!このキーという概念は、そんなに難しいことではありません!
なんなら、作曲を少しでも始められているなら、感覚的にキーを理解できている可能性が高いです!
すでに申し上げていますが、コード進行からメロディを生み出すためには、以下の2つのアプローチがあります。
・コード進行を聴きながら、感覚的にメロディをつける方法
・理論に基づいてメロディをつける方法
「感覚的にできるなら、キーなんて知らなくてもいいんじゃないの?」
と思われていませんか?
確かにその場合だと、絶対に必要とは言えません。
ただ、感覚的にメロディをつける場合でも、自然とキーに基づいて行っている場合がほとんどです。
コード進行にメロディをつけるときは、キーに対する知識の有無によって、メロディの付け方に大きく差が出てきます。
僕自身は、長年このキーという概念をすっ飛ばして、作曲を行なってきました。
確かに作曲を進めることはできましたが、途中でつまづいてしまうことも多くありました。
そこで、キーの概念を少し勉強したところ、メロディをつけることに対して迷いが一気に少なくなったのです。
「アレってそういうことだったんだ!」と、今までの疑問が一気に解決できて、テンションが上がりましたね(笑)
ただ、「理論は難しい!」と、感じられている方もいるかと思います。
できればキチンと理論を理解した上で、行う方が有利なのですが、その場合はこれからの項目は読まずに、
・コード進行を聴きながら(弾きながら)感覚的にメロディをつける
・コード進行を基にしたメロディパターン3つを紹介!
この2つの項目だけを、読むようにしてください。
この記事の上の方に目次がありますので、そこをクリックすれば、この項目に飛びます。
キーとダイアトニックスケールを学習しよう
ではここで、下記のコード進行を例にしながら、解説を進めていきます。
G → Am → D → G
実際の音声はこちら。
このようなコード進行を元にメロディをつける場合は、「キーが何か」を知ったほうが有利に作曲を進められます。
ここで、キーについておさらいをすると
「キーとは曲の中でどんな音を使うか?」
ということでしたね。
例えばキーがCなら、使える音は
「ド レ ミ ファ ソ ラ シ」、7つの音になります。
Cをキーとした上で作曲をする場合は、この7つから音を選定して、メロディを作るということになります
また、この7つの音のことを、ダイアトニックスケールと言います。
もちろん、キーはC以外にも種類がありますので、一覧表を画像で用意しました。
是非、ご覧になってみてください。
ダイアトニックコードを学習しよう
この7つの音が決まることにより、使えるコードも決まってきます。
この使えるコードのことを、「ダイアトニックコード」と言います。
このことをまとめると、「キーが決まることで、ダイアトニックコードも同時に決まる」、という事になります。
例えば、キーがCの場合だとダイアトニックコードは、以下の7つになります。
キーがCの場合のダイアトニックコード
C / Dm / Em / F / G / Am /Bm-5
C以外のキーのダイアトニックコードは、下の画像をご覧ください。
あなたが組み立てたコード進行を、この表を基に照らし合わせてみてください。
そうすれば、自ずとキーが何であるか予測することができます。
ここで、先ほど紹介したコード進行をおさらいしておきます。
G → Am → D → G
この進行だと、キーはGになります。
キーの予測のやり方は、次の項目をご覧になってください。
コード進行からキーを予測する方法
G → Am → D → G というコード進行のキーが、なぜGと予測できたのでしょうか?
それは、ダイアトニックコードに答えがあります。
この3つのコードが主に使われているダイアトニックコードは、
【G / Am / Bm / C / D / Em / F#m-5 (G♭m-5)】
になります。
このことから、キーがGであると予測することができるのです。
この方法を基に、実際にあなたが組み立てたコード進行と、上の図を照らし合わせてみましょう!
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コード進行からメロディをつける2つの方法
ここからは、コード進行からメロディをつける2つの方法について、解説を進めます。
この方法は、感覚的に行う方法と、理論にも続いて行う方法のそれぞれがあります。
これからの解説を、しっかり読んでくださいね。
コード進行を聴きながら(弾きながら)感覚的にメロディをつける
コード進行から、感覚的にメロディをつける方法はいたってシンプル!
コード進行を聴きながら、もしくは、弾きながら鼻歌でハミングをするだけです!
この時のポイントは、以下の手順に沿うことで、上手くできやすくなります。
① まず最初に、何回もコード進行を聴く、もしくは楽器で弾いてください。
② その中で、コードの音色をしっかり感じ取ってください。
③ 感じる取れたら、自然にメロディが思い浮かんできます。
④ メロディが思い浮かんだら、すぐに鼻歌で歌う!必ず、スマホアプリなどで録音しましょう!
⑤ 録音ができたら、すぐに聴き直します!
⑥ すると、納得のいかないところと、気に入ったところが出てくると思います。
⑦ 納得のいかないところを、修正するような感覚で、録音をやり直すようにしましょう。
この手順で行うだけでも、十分にコード進行にメロディをつけることができます。
ここで、仮でも構いませんので、歌詞を用意できたらグッド!
歌詞があることで、よりメロディの輪郭をハッキリとさせることができます。
そして、これは余談になりますが…。
こうして感覚的に作られたメロディでも、先ほど紹介したキーに沿って、自然と作られる場合がほとんどです。
作曲って不思議ですね…!
尚、項目では作詞について、少し触れました。
この方法については、下記のリンクにて詳しく解説をしています。
お気になる方は、こちらも併せてお読みください。
・作詞のやり方!歌詞の書き方の手順・コツ・構成を徹底解説!
コードにキーの沿って理論的にメロディをつける
コードのキーに沿ってメロディをつける場合は、先ほど紹介した、キーとダイアトニックコード・スケールが肝になります。
この記事で例に挙げたコード進行は
G → Am → D → G でしたね。
また、このコード進行から予測されるキーは、Gです。
つまり、Gのダイアトニックスケールから使える音を選定して、メロディをつけることが出来ます。
この方法は、ピアノなどの鍵盤楽器の経験がある方なら、特にメロディをつけやすいかと思います。
スマホなどの録音アプリでコード進行を録音し、それを聴きながら、キーに沿ったダイアトニックスケールを感覚で弾いてみてください。
このことを何回も繰り返すことで、メロディの輪郭がハッキリとしてきます。
理論的な側面と、感覚的な側面の両者をイメージして行えばグッドです!
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コード進行を基にしたメロディパターン3つを音源付きで紹介!
ではここで、実際に僕がコード進行にメロディをつけてみました!
一口にメロディと言っても、「どのタイミングでメロディが開始するか」が重要なことになります。
このメロディが始まるタイミングは、主に以下の3パターンがあります
・小説のジャストら始まるメロディ
・小説の前から始まるメロディ
・休符から始まるメロディ
この3パターンを把握しておくと、今後あなたが作曲でメロディをつける時に、大きく役立ちます。
尚、これから紹介する音声は、Gのダイアトニックスケールに基づいています。
このことも意識して、お聴きいただければ、より理解が深まります。
では、実際の音声を使って、解説を進めていきます。
小節のジャストから始まるメロディ
小節のジャストから始まるということは、
「メインメロディと伴奏が一緒にスタートするイメージ」
と言えば、わかりやすいかと思います。
この始まり方は、正統派と呼ぶに相応しい印象がありますね。
小節の前から始まるメロディ
小説の前から始まるメロディとは、
「伴奏が始まる少し前にメインメロディをスタートさせる」
と言えば、わかりやすいかと思います。
このパターンは、日本のヒットソングでは、必ずと言っていいほど採用されています。
このことを音楽用語では、「サビはくって入る」などと呼ばれています。
また、小節の頭以外からメロディがスタートすることを、「アウフタクト」とも言います。
メインメロディを先にスタートさせることで、曲のキャッチーさを引き立たせることができますね!
休符から始まるメロディ
休符から始まるメロディとは、
「伴奏が始まってから、少し間をおいてメインメロディをスタートさせる」
と言えば、わかりやすいかと思います。
このパターンもアウフタクトに分類されます。
休符を置いてからメロディをスタートさせることで、余裕のあるゆったりとした展開を期待することができます。
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まとめ
いかがだったでしょうか?
理論的な話もあり、少々難しいように感じられた方もいるかと思います。
しかし、この記事の冒頭でも解説したように、コードの音色を感じ取ることが何よりも大切になってきます。
どんなに理論を学んだところで、感覚的な部分が身についていないと、いいメロディを生み出すのは難しいでしょう。
これを解消するためには、この記事の解説をしっかり実践する以外にありません。
あなたにも必ずできるようになるので、頑張ってくださいね!
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では、この記事は以上になります。
あなたのお役に立てたら幸いです!