こんにちは。関西を拠点に活動中のロックバンド、Zinnia Staticeのウラタテツです。
歌のパートがある曲を制作するときは、作詞をしなければいけません。
しかし、作詞をする上でテーマがなかなか決まらない、ということで悩んでいるのではないでしょうか?
作詞をする上で、テーマを決めるということは、とても重要なことです。
テーマを決めなければ、作詞の出発が出来なくなってしまいます。
しかし、テーマを決めることで、作詞をする上でのネタも、どんどん浮かんで来るようになります。
この記事では、作詞のテーマの決め方や、見つけ方を解説していきます!
テーマの見つけ方と例
作詞のテーマと言っても、それは無限大に存在します。
ここで、僕の方から作詞に使えるテーマの例を、複数紹介します。
・恋愛
・友情
・家族
・応援
・犬や猫
・景色や情景
・決意
挙げだしたらキリがありませんね(笑)
ここで、僕から言えることは一つです。
それは、作詞のテーマはなんでもいい!ということです。
「なんでもいいんかーい!」という声が、聞こえてきそうです(笑)
そう、なんでもいいのです!
ここで僕のバンド、Zinnia Staticeの楽曲である、
“ESCAPE LIFE”という曲を例に解説します。
この曲のテーマは、フラストレーションなのです。
“ESCAPE LIFE”の歌詞を書くことになった、キッカケを解説します。
それは、Zinnia Staticeのメンバーが、別のバンドをしていた時のこと。
そのバンドは、人間関係が最悪だったそうです。
練習でメンバーが集まる度に彼はイライラし、フラストレーションを溜めていたそうです。
その時の様子を、彼から聞かされたものです(笑)
僕は彼に、「じゃあそのフラストレーションを歌詞にするよ!」と言って、本当に歌詞にしました(笑)
音源と歌詞の一部を紹介します。
※1:33が、紹介した歌詞を歌っているところです。
“感情の糸がどこがで
ブッ千切れちまったみたいさ
悲しみ方でさえ俺は
忘れちまったみたいさ”
聴きましたでしょうか?
こんな個人的な感情でさえも、テーマを決めることで、歌詞にすることが出来るのです!
テーマさえ決めてしまえば、後はどうにかなります!
そして、作詞において大事なことがあります。
それは、テーマとはあくまで初めに決めることでしかありません。
テーマを決めること以上に、更に大事なことがあります。
次にそれを解説します。
世界観を深めるためにテーマの視点を決める
テーマを決めることよりも、もっと大事なことがあります。
それは、世界観を深めるために、テーマの視点を決めることです。
視点を決めるということは、「誰の目線で歌詞が描かれているか?」ということになります。
何か一つの物事があっても、見る人によって見え方が変わります。
これは、作詞にも全く同じことが言えるのです。
例えば、恋人同士の恋愛をテーマにした場合は
・彼氏の視点
・彼女の視点
・俯瞰的(ふかんてき)な、第三者の視点
このように複数の視点が存在します。
ここで、恋愛をテーマに、実際に各視点ごとに、作詞を行ってみます。
彼氏の視点
“土曜日の朝 いつもより遅く目が覚める
眠気を抱えたまま 時計を見て少し焦る
顔を洗い 今日の髪型はいい感じ
お気に入りの服で 君に会いに行く”
この歌詞は、土曜の休日に彼女とデートに行こうとしている、「彼氏の視点」を書いたものです。
いつもより少し遅く目が覚めて、遅刻しそうになっている姿も想像が出来ます。
では、次に彼女の視点で作詞をしてみます。
彼女の視点
“土曜日の朝 いつもより早く目が覚める
今日のために買ったワンピース
彼は気に入ってくれるかな?
30分前からずっと彼を待っている”
今度は彼女の視点を、作詞してみました。
彼とのデート当日。
いつもより早く目が覚めたり、この日のために買った服を着て、出かけようとする様子が想像出来ます。
それにしても可愛い彼女やなあ…。自分で書いておきながら、少しキュンとしました。
では、次に俯瞰的な視点で、作詞を行ってみます。
俯瞰的な視点
”土曜日の朝 彼は焦りながら起きる
胸の高まりと不安を胸に彼女を想う
土曜日の朝 彼女はいつもより早起き
あの場所で時計を見つめ彼を待つ”
どうでしょうか?
同じテーマでも、視点を変えるだけで、歌詞の内容が違ってくることが、わかると思います。
テーマの視点を決めることは、本当に大事なことなのです。
視点が曖昧なままだと、誰のことを歌っているのか、わからなくなります。
また、視点を決めないで作詞を始めると、途中で物語が確実に迷子にもなります。
テーマとその視点を決めてから、作詞を行うようにしましょう!
作詞のテーマは必ず見つかるという意識を持つ
これまでの解説で
・テーマはなんでもいい
・テーマの視点を決める
この2点のお話をしました。
ここで前者の「テーマはなんでもいい」、ということに注目したお話をします。
テーマはなんでもいい。すなわち、「作詞のテーマは必ず見つかる」ということです。
逆に言えば、「テーマが見つからない」ということは、ありえないのです。
「テーマが見つからない」という状況にあるということは、そもそもテーマを決めようとしていないからなのです。
冒頭でも解説した通り、テーマに出来ることは無限大にあります。
筆が止まってしまっているなら、なんでもいいからテーマを決めて、書くようにしましょう。
その方がよっぽどいいのです。例えあなたが、それに納得していなくてもです。
テーマを決めることがどうしてもできないあなたへ
それでも、テーマが決まらない!作詞が進まない!という方もいることでしょう。
テーマを決めることは、これまで解説したこと以外にも、方法があります。
その方法を、2点ご紹介します。
外出時に作詞する予定の曲を聴く
作詞をする予定の曲が先に出来上がっているなら、その音源を聴きながら外出するという方法があります。
具体的には以下の方法があります。
・カフェなどでウォークマンのイヤホンを片耳だけ外して、隣の席にいる人の会話を聞いてみる。
・電車の窓から見える風景を、眺めながらその曲を聴く。
・車を運転するときに、その曲をかける。
このような方法があります。
実際に僕が作詞に行き詰まった時は、この方法を採用することが多いです。
外に出てみることで、作詞のヒントが沢山転がっていることが多いからです。
自宅などで引きこもってばかりでは、作詞のヒントを得る機会が少なくなります。
是非、この方法を試してみてください。
映画を観たり、本を読んだりする
映画を観たり、本を読むことも、作詞のテーマを見つけるのに、有効な手段です。
映画や本には、独自の世界観があり、あなたの知らない価値観が沢山潜んでいます。
また、単に映画や本の世界に感動を覚えるだけでも、作詞のテーマを見つけることに対しての効果が十分に期待できます。
感動を覚えることによって、あなたの感受性が磨かれるからです。
この方法も是非、試してみてください。
まとめ
では、この記事も終盤になりましたので、これまでの解説をまとめます。
◇作詞のテーマはなんでもいい
◇テーマを決めたら、世界観を深めるために視点を決める
◇同じテーマでも、視点によって、内容が大きく変わる
◇テーマは無限大。よって、テーマは必ず見つかる。
◇それでもテーマが見つからないなら
・曲を聴きながら外出する
・映画を観たり、本を読んだりする
以上になります。
テーマを決める段階に行き詰まっていては、時間の無駄です!
確かに最初のうちだと、なかなか上手く進められないことが多いでしょう。
しかし、この記事で解説したことを実践すれば、必ず作詞が出来るようになります。
頑張ってみましょう!
また、作詞については、こちらの記事でも詳しく解説しています。
お気になるかたは、是非こちらも併せてお読みください。
では、この記事は以上です!
あなたのお役に立てたのなら幸いです!