こんにちは。関西を拠点に活動中のロックバンド、Zinnia Staticeのウラタテツです。
![](https://uratatetsu.com/wp-content/uploads/2020/09/IMG_1467-1024x576.jpg)
Twitter:@zinnia_tetsu
作曲で音楽製作を行うとき、メロディを最初に考え、後からコードをつける方法があります。
そのメロディを基にコード進行をつけることで、音楽らしさを形成することが出来ます。
またこの方法は、編曲と呼ばれる作業にも当てはまります。
しかし、「メロディにどうやってコードを付ければいいかわからない」、という方も多くいるかと思います。
結論から申し上げると、コードをつける方法は、メロディを形成している音を基に行います。
この記事では、メロディにコードをつけるための、効果的な4つのステップを解説していきます!
無料!作曲をするための必要な知識を詰め込んだDTM無料講義を受け取る
また、この記事は動画でもご覧になることができます。
下の動画を再生していただくと、すぐにご覧になることができます。
メロディとコードの関係
![](https://uratatetsu.com/wp-content/uploads/2021/02/notes-153132_640.png)
メロディにコードをつける方法の前に、メロディとコードの関係性についての解説をしておきます。
極端な話になりますが、コード進行を先に決めてからメロディをつけるのなら、どのようなコード進行にしても問題はありません。
しかし、メロディが先に出来ている状態からだと、つけれるコードにはどうしても制限がかかってきます。
なぜなら、メロディと相性の悪いコードを当てはめてしまうと、ハーモニーが崩れてしまうからです。
このことから、メロディとコードとは、チームメイトのような関係性があると言えます。
このことを、野球で例えてみましょう。
ピッチャーがどんなに素晴らしい投球をしても、それを受け止めれるキャッチャーがいなければ、ピッチングは成立しません。
逆にどんなに優れたキャッチャーがいても、ピッチャーの投球が下手だと、ピッチングは成立しませんよね?
ピッチャーとキャッチャーが、それぞれの相性を合わせることで、投球が成立するのです。
メロディにコードをつける場合でも、同じことが言えます。
メロディとコードのバランスを考えることで、両者が一体となり、素晴らしいハーモニーを演出することができるのです。
このことを念頭に置いた上で、これからの解説を読み進めてください。
尚、この記事とは逆に、コード進行からメロディをつける方法を解説した記事もあります。
お気になる方は、そちらもお読みください。
・コード進行からメロディをつける作曲の方法を伝授します!
無料!作曲をするための必要な知識を詰め込んだDTM無料講義を受け取る
メロディにコードをつける方法!
![](https://uratatetsu.com/wp-content/uploads/2020/10/singer-1545903_1920-965x1024.jpg)
では、メロディにコードをつけるための、方法を解説します!
この記事のタイトルにもあるように、これには4つのステップがあります。
そのステップに沿って実践すれば、必ずコードをつけることが出来ます。
そのステップとは、以下の通りです。
①メロディを形成している音を明らかにする
②メロディを形成している音からキーを割り出す
③割り出したキーを基にダイアトニックコードからコードを当てはめる
④メロディを形成している音からコードを割り出す
それぞれについて、解説を進めていきます。
無料!作曲をするための必要な知識を詰め込んだDTM無料講義を受け取る
ステップ① メロディを形成している音を明らかにする
![](https://uratatetsu.com/wp-content/uploads/2021/02/music-4952267_640.jpg)
メロディにコードをつけるにあたり、一番初めにやっておきたいことが、メロディを形成している音を明らかにすることです。
この方法を行うには、ボイスメモと鍵盤の2つを用意してください。
それぞれ2つの、効果的な使い方をご紹介します。
ボイスメモを使い音の輪郭をハッキリさせる
![](https://uratatetsu.com/wp-content/uploads/2021/01/microphone-1209816_640.jpg)
ボイスメモは、スマホアプリなどで十分です。
思いついたメロディを、鼻歌でも構いませんので、録音をしてください。
録音が出来たら、すぐに聴き直しましょう!
すると、納得のいかない箇所などが、見えてくるかと思います。
ある程度納得がいくまで、録音を何回か繰り返してください。
そうすることで、メロディの輪郭がハッキリとしてきます。
メロディが定まったなら、次のステップへ移りましょう!
鍵盤(アプリ可)を使いメロディを音名で表す
![](https://uratatetsu.com/wp-content/uploads/2020/12/スクリーンショット-2020-12-04-20.37.21-1024x336.png)
メロディの輪郭がハッキリとしたら、今度は鍵盤を使って、音名で表しましょう。
すでにピアノなどの鍵盤をお持ちの方は、そのままお使いください。
もし、お持ちでない場合は、無料の鍵盤アプリを使用すればオーケー!
予め録音したメロディを再生しながら、鍵盤でなぞるように、音を拾い上げるイメージで行いましょう。
音を拾い上げたら、素早く紙にメモをすればグッド!
この時のポイントは、一気にやってしまうのではなく、1小節ずつ区切れば効率よく出来ます。
最初は、うまく出来ないかもしれません。
しかし、少しでもなぞれた音を紙にメモをしていけば、必ず最後まで音を拾い上げることが出来ます。
「ドミーミ ミファソラー」
このように、必ず音名でメモをするようにしてください。
無料!作曲をするための必要な知識を詰め込んだDTM無料講義を受け取る
ステップ② メロディを形成している音からキーを割り出す
![](https://uratatetsu.com/wp-content/uploads/2021/02/c-1015531_640.jpg)
メロディの音名を明らかにしたら、次はその音名からキーを割り出しましょう。
これは、メジャースケールから照らし合わせれば、すぐにキーを割り出すことが出来ます。
メジャースケールとは、「ドレミファソラシ」などの7つの音から形成される、音程のことをいいます。
キーが変わることで、音の内容も変わってきます。
ここで、それぞれのキーに対する、メジャースケールの一覧表を画像で用意しました。
ご覧になってください。
![](https://uratatetsu.com/wp-content/uploads/2021/02/スクリーンショット-2021-02-22-21.12.52-1024x524.png)
この一覧表を基にすれば、あなたの作ったメロディのキーを割り出すことが出来ます。
具体的にキーを割り出すには、2つの考え方があります。
次は、それを解説します。
キーを割り出すための考え方①
![](https://uratatetsu.com/wp-content/uploads/2020/10/moe-3835138_1920-1024x723.png)
ここで、あなたが作ったメロディの音名が
「ソシシシドレレ」
というメロディだとします。
この音名を上記の一覧表から照らし合わせると、
「C」か「G」の、どちらかになります。
このとき、音名に「#」や「♭」の記号がついていることがあります。
その場合は、判別の対象外になりますので、注意してください。
なぜなら、「ド」と「ド#」では、全く別の音になるからです。
キーを割り出すための考え方②
![](https://uratatetsu.com/wp-content/uploads/2020/11/little-girl-3399737_1920-1024x683.jpg)
先ほどの解説では、「C」か「G」のどちらかになると、解説します。
「結局どっちなの??」と、疑問に思われているでしょう。
この場合の対処の仕方としては、割り出すメロディを増やすことで、解消することが出来ます。
割り出すメロディを増やすことで、まだ判別されていない、新たな音名が明らかになってきます。
こうすることで、どちらかのキーに、割り当てることが出来ます。
キーの割り出し方の例外
![](https://uratatetsu.com/wp-content/uploads/2020/11/hand-1218086_640.png)
ここで、メロディの音名を明らかにした場合、一覧表のどれにも当てはまらないこともあります。
メロディの音の使い方が変則的な場合は、このような現象が必ず発生します。
その場合は、メロディの8割程度の音が、どのスケールに該当するかで判別すればオーケーです!
スケールに該当しない音も、ある程度は許容して判別するという考え方です。
実際に作曲を行うときは、「スケールに沿わなければならない」、というルールは存在しません。
多少なりとも、スケール外の音が入り込むことで、あなたのオリジナリティが発揮することが出来ます。
こういう場合に遭遇しても、あまり気にしすぎず、作曲を進めていってください。
無料!作曲をするための必要な知識を詰め込んだDTM無料講義を受け取る
ステップ③ 割り出したキーから使えるコードを確認する
キーを割り出すことが出来たら、今度はそのメロディで使えるコードを確認しましょう。
それが出来たら、使えるコードも同時に決まってきます。
その使えるコードのことを、ダイアトニックコードと言います。
例えば、あなたが割り出したキーが「C」だとしたら、ダイアトニックコードは以下の7つになります。
C , Dm , Em , F , G , Am , Bm-5
また、Cを含むダイアトニックコードの一覧を、画像で用意しました。ご覧になってください。
![](https://uratatetsu.com/wp-content/uploads/2021/02/スクリーンショット-2021-02-19-20.13.58-1024x496.png)
いよいよ次は、メロディにコードをつける方法を解説します!
無料!作曲をするための必要な知識を詰め込んだDTM無料講義を受け取る
ステップ④ メロディを形成している音からコードを割り出す
ここまでできたら、あとは実際にコードをつけるだけです1
ここで、僕が考えたメロディに、コードを実際につけていこうと思います。
下の画像をご覧ください。
![](https://uratatetsu.com/wp-content/uploads/2021/02/スクリーンショット-2021-02-26-22.08.34-1024x93.png)
音声はこちら
このメロディのキーは、「C」に設定してあります。
よって、使えるダイアトニックコードも、「C」のキーから割り出すことが出来ます。
しかし、使えるコードが見つかったからといって、当てずっぽうでコードを当てはめても意味はありません。
この時のポイントは、主に2つありますので、それらについて解説を進めます。
小節の頭の音からコードを割り出す
![](https://uratatetsu.com/wp-content/uploads/2020/11/autumn-3702845_640.jpg)
小節の頭の音のみから、コードを判別する方法が最も簡単です。
コードとは、3つの音を同時に鳴らす音のことを言います。
メロディの頭の音から、共通する音を含むコードを選べばオーケー!
ここで先ほど紹介した、メロディをおさらいしてみます。
1小節目 = ドシドドシラ
2小節目 = レドシラシ
3小節目 = ミレドシドレシ
4小節目 = ラシシドミ
青字で記載してあるのが、各小節の頭の音です。
これらの音が含まれている、ダイアトニックコードを割り当てればオーケー!
キーが「C」のダイアトニックコードの構成音は、以下の通りです。
![](https://uratatetsu.com/wp-content/uploads/2021/02/スクリーンショット-2021-02-25-21.40.26-1.png)
音の頭からコードを当てはめる場合の考え方は、以下の通りです。
1小節目の頭の音が「ド」なので、Cコード
2小節目の頭の音が「レ」なので、Dmコード
3小節目の頭の音が「ミ」なので、Emコード
4小節目の頭の音が「ラ」なので、Amコード
このようなイメージで、当てはめればオーケー!
ここで実際に、メロディにコードをつけた音声を用意しました。お聴きください。
コード進行:C → Dm → Em → Am
綺麗にコードが当てはまっているのが、わかると思います。
次は、これ以外の方法を解説します。
小節の頭と終わりの音からコードを割り出す
![](https://uratatetsu.com/wp-content/uploads/2020/09/musicians-276866_1280-1024x685.jpg)
ここでのポイントは、小節毎のメロディの始まりの音と、終わりの音にあります。
このメロディの音を、改めておさらいしてみます。
1小節目 = ドシドドシラ
2小節目 = レドシラシ
3小節目 = ミレドシドレシ
4小節目 = ラシシドミ
青字で記載されているのが、頭と終わりの音です。
それぞれの小節の、「音の始まりと終わりの音で構成されているコード」を、当てはめるイメージです。
この方法でも、綺麗にコードを重ねることが出来ます。
この方法なら、同じメロディでも、途中でコードを変えるというテクニックを採用することができます。
こうすることで、曲の雰囲気を変えることもでき、バリエーションも増えますね!
この方法は、編曲にも役立ちますので、是非覚えておいてくださいね!
この考え方でコードをつけると
1小節目 = 「ドシドドシラ」なので、ドとラが含まれるコード
2小節目 = 「レドシラシ」なので、レとシが含まれるコード
3小節目 = 「ミレドシドレシ」なので、ミとシが含まれるコード
4小節目 = 「ラシシドミ」なので、ラとミが含まれるコード
このような考え方で、選ぶようにすればオーケー!
実際にこの方法で、先ほどのメロディにコード進行をつけてみました!
お聴きください。
コード進行: F → G → Em → Am
また、この考え方なら、他にもコードをつけることも出来ます。
コード進行:Am → G → Em → Am
両者ともコード進行は違いますが、メロディにピッタリと当てはまっているのがわかるかと思います。
また、コード進行が変わることで、聴こえ方も随分と違ってきますね。
このとき、どのコードをつければいいのだろう?と、疑問に思われるかと思います。
その場合は、作曲者であるあなたが、その曲をどう聴かせたいかを基準に考えるといいでしょう。
曲調を明るくしたいなら、明るい響きのコードを選び、
切なくしたいなら、暗い響きのコードを選ぶようにすればオーケーです!
また、最初と途中は同じコードで、最後だけ別のコードを採用するという方法もあります。
あなたなりに工夫して、コードをつけていきましょう!
無料!作曲をするための必要な知識を詰め込んだDTM無料講義を受け取る
まとめ
いかがだったでしょうか?
メロディにコード進行をつけるためには、そのメロディを形成する音から、コードを割り当てる方法が最もポピュラーなやり方です。
最初は難しいかと思いますが、慣れれば簡単にコードを割り当てれるようになります。
また、この記事内で解説したことをしっかりと実践していけば、編曲のスキルも向上することができます。
曲の途中で同じメロディでも、コード進行を変えることで、聴かせ方がかなり変わります。
頑張って、実践してみてくださいね!
またこのサイトでは、メロディの効果的な作り方を含めた、作曲に関する無料講義を公開しています。
お気になる方は、下記リンクにアクセしして頂ければ、無料講義を受け取ることができます。
無料!作曲をするための必要な知識を詰め込んだDTM無料講義を受け取る
では、この記事は以上になります!
あなたのお役に立てたら幸いです!