DTMはWindowsとMacのどちらがいいかを解説

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こんにちは、関西を拠点に活動中のロックバンド、Zinnia Staticeのウラタテツです。

DTMを始める時、使用するパソコンは、「WindowsとMacのどちらがいいのか?」と疑問に思われる方がとても多いです。

これは、パソコンでDTMを行う時に、よく議論されていることです。

かつては、「DTMといえばMacしかない」と言われてきました。しかし、それはもう過去の話です。

現在では、第一線で活躍するプロの作曲家の方でも、Windowsで音楽制作を行っている方はたくさんいます。

しかし、Macもクリエイター向けに制作された仕様であることから、愛用している作曲家の方も多くいます。

結論から申し上げると、DTMを行う際に使用するパソコンは、WindowsでもMacでも特に問題はありません。

しかし、それだけで結論をつけてしまうと、身も蓋もない話になってしまいます。

この記事では、両者の特徴などを踏まえ、僕の経験を交えながら、

「DTMはWindowsとMacのどちらがいいのか」、について解説をしていきます。

WindowsとMacそれぞれのメリットとデメリットを知ろう

これからDTMを始める人は、Windows OSとMac OSのどちらがいいんだろうと、お考えかと思います。

また、WindowsでDTMをしてきたけど、Macでやってみたい、と考えている方もいるかと思います。

こういう疑問や悩みを解決するためには、それぞれのパソコンのメリットとデメリットを知ることが近道です。

それぞれについて解説をしていきます。

Windowsのメリット

Windowsのメリットは、コストパフォーマンスに優れている点が最初に挙げられます。

Macと同等のスペックでも、価格帯が10万円ほど安く手に入れることができます。

また、ソフトやドライバの拡張も気軽に行え、ユーザーの好みに合わせてカスタマイズしやすい点も魅力的でしょう。

そして、一般社会では、Windowsが圧倒的にシェアされています。

そのため、友人や知人間での情報共有がしやすい点も、メリットとして挙げられます。

また、ある程度のスペックを満たしていることが条件になりますが、

WindowsはDTMに限らず、事務処理、生配信、ゲームなど、マルチに沢山の仕事をこなすことが可能です。

※スペックについては、この記事内で後述します。

Windowsのデメリット

Windowsのデメリットは、コンピューターウイルスに感染しやすいということが、デメリットに挙げられます。

なぜ、コンピューターウイルスに感染しやすいのでしょうか?

それは、ソフトやドライバーの拡張がしやすいがために、製造元がわからないソフトやドライバーを受け入れてしまう特徴があります。

ウイルスに感染した場合、データが破損したり、個人情報がインターネット上に流出することもあるようです。

最悪の場合は、パソコン本体が故障するケースもあります。

このことを防ぐためには、強固なセキュリティソフトを予めインストールしておく必要があります。

また、WindowsOSを採用したパソコンは、多くの家電メーカーから販売されています。

そのため、どれを選んでいいのかわからない、という点もデメリットと言えるでしょう。

更にトラブルの対応が、メーカーにより窓口が違うため、非常に分かりづらい点もデメリットに挙げられます。

僕の経験になりますが、動作上での問題が起こり、それを解決するのにコールセンターに電話しました。

サポートの窓口から「ここでは対応できない」と、たらい回しにされたことがあります。

Macのメリット

Macのメリットは、動作の安定感、処理速度の速さにあります。

僕はWindowsを長年使ったのちに、Macに乗り換えをしました。

Windows時代でよく起きていた、フリーズや処理落ちなどによる強制終了も、Macでは起きたことがありません。

そのため、スムーズに作業を進めることが出来るようになりました。

また、セキュリティ面も強固で、ウイルス感染などの恐れもほとんどありません。

更に、iPhoneやiPadをお使いの場合は、データ共有などもスムーズに出来る点も魅力的です。

これは、Air Drop(エアードロップ)という機能がMac・iPhone・iPadに最初から備わっているから、実現できることです。

この機能を使えば、文書ファイル・動画・音声データなどを即座に共有することが出来ます。

また、外観もオシャレで、所有しているだけで悦に浸れますね(笑)

何より、MacにはGarageBandという、無料の作曲ソフトが最初からついてきます。

このことから、わざわざ作曲ソフトをインストールする必要が無く、手に入れたその日からすぐにDTMを行うことが出来るのです。

トラブルの対応についても、Windowsのようにメーカーが分散していないので、アップルのコールセンターに問い合わせるだけで大丈夫な点もあります。

僕の経験上での話になりますが、高い処理速度や動作の安定性を実感したことにより、もっと早い段階でMacにしておけばよかったと思うほどでした。

Macのデメリット

Macのデメリットは、価格が恐ろしいほどに高い点が最初に挙げられます。

Windowsと同等のスペックでも、Macだと10〜20万円ほど価格が跳ね上がることも…。

僕は、MacBook Proの13インチを使用しています。

アップルのオンラインストアで、DTMを行うために最適なスペックにカスタマイズし、代金の見積もりを行いました。

その結果、価格が30万円近くになりました(泣)

今では、買ってよかったと実感はしていますがね(笑)

スペックを下げれば、15万円前後の価格で購入は可能ですが、それはオススメできません。

なぜなら、スペックを下げることで、処理速度や動作などが悪くなるからです。

特にDTMを行う場合は、パソコンのスペックがそれなりに要求されます。

予算の都合がつかないからといって、スペックの低いMacを買ってしまうと、

「安物買いの銭失い」という結果になってしまいます。

また、Windowsでは使えるソフトやドライバも、Macでは使用できないことがよく起こります。

僕がWindows時代に使っていた外付けの機材も、Macに読み込ませるのに苦労したのを覚えています。

Windows/Mac両方に対応している機材にも関わらずです。

設定を変えたことで、解決はしましたがね。

また、Windowsのようにカスタマイズが、気軽に出来ない点もあります。

27インチサイズのiMacなら、メモリの増設だけなら可能のようですが、それ以外の機種ではカスタマイズは無理です。

このことからMacに窮屈さを感じ、WindowsでDTMを行うクリエーターが多くいることも納得できます。

WindowsにせよMacにせよスペックの高いパソコンを選ぼう

これまで、WindowsとMacのメリット・デメリットを解説してきました。

これにより、どちらが良いということはなく、一長一短であることがわかったかと思います。

DTMはMacじゃないとダメだということもなく、Windowsでも十分に行うことは出来ます。

しかし、パソコンのスペックだけは、徹底してこだわることをオススメします。

WindowsとMacの両方に共通して言えることは、スペックが不足していると、動作や処理速度が一気に低下してしまう点にあります。

最悪の場合、起動させているソフトが強制終了されてしまう、ということがよく起こります。

しかし、スペックが整っていれば、WindowsでもMacでも動作や処理速度は安定してきます。

僕が推奨する、パソコンのスペックは以下の3点です。

・プロセッサー = Intel Core i7

・メモリ = 16G

・ストレージ(容量) = SSD 1TB

この3点を満たしていれば、DTMは楽に出来るでしょう。

もちろん、これよりも高いスペックなら、さらに安心して使うことが出来るでしょう。

これだけのスペックを備えることで、価格は一気に跳ね上がります。

しかし、あなたが長くDTMをやっていきたいと考えていたり、プロの作曲家を目指している場合は、このスペックは必ず満たすほうが絶対にいいでしょう。

WindowsとMacのどちらを選ぶかの基準

これまで、両者のメリット・デメリットやスペックの重要性について、解説をしてきました。

このことを踏まえた上で、今度は両者のどちらを選べばいいかの基準について解説します。

コスパ重視ならWindowsを選ぼう

少しでもコストを安く抑えたいと考えているなら、Windowsをオススメします。

Macに比べて10〜20万円ほど価格が変わってくる点は、非常に大きな利点であると言えます。

また、スペックの拡張やカスタマイズも自由に出来ることから、あなた好みのパソコンに仕上げることも可能です。

すでに解説済みの話になりますが、DTMの他に、事務処理・ゲーム・生配信などを行うにも向いているパソコンです。

DTMだけでなく、一台のパソコンでマルチに作業をこなしたい方は、Windowsを使用するといいでしょう。

DTMだけに集中し今すぐにでも始めたいならMacを選ぼう

Macには、GarageBandという無料作曲ソフトが最初から付いています。

これは、アップル社が開発したソフトなので、「音が出ない」「動作がおかしい」と言ったトラブルがほとんどありません。

DTM初心者に優しく、Macを手にしたその日から、DTMを始めることが可能になります。

また、GarageBandでの音楽制作に慣れたら、上位互換機種であるLogic Pro Xに乗り換えることもすぐに出来ます。

Logic Pro Xは、アップルストアからダウンロード販売されていますので、すぐにでも購入が可能です。

しかし、価格はどうしても高額になります。

「どうしてもMacが欲しい!でも予算が無い…」というのであれば、

お仕事やアルバイトを頑張りましょう!

まとめ

では、この記事も終盤になりますので、これまでの解説をまとめます。

◇DTMでは、パソコンはWindowsとMacのどちらでも問題はない

◇Windowsのメリットは、コスパの良さ、カスタマイズのしやすさ等

◇Windowsのデメリットは、ウイルスに感染しやすい等

◇Macのメリットは、安定した動作や処理速度に優れている等

◇Macのデメリットは、価格が非常に高い、カスタマイズがしにくい等

◇WindowsとMacどちらを選んでも、スペックの高いパソコンを選ぶこと

◇コスパ重視でマルチに色んなことがしたいならWindowsを

◇DTM1点だけに集中したいならMacを


以上になります。

WindowsもMacも一長一短なので

「DTMがしたいならこれを選べ!」ということはありません。

パソコンを選ぶ基準として、

・あなたがパソコンを使って何がしたいか?

・どちらが好みか?


この2つを考えれば、どちらを選べばいいか、すぐにわかるかと思います。

ちなみに僕は、もうWindowsには戻れないほどに、Macを使い倒しています(笑)

動作の安定性や処理速度の速さ、何よりも外観がオシャレで、本当に気に入っています(笑)

Macを買うのに高額なコストがかかりましたが、それだけの価値は確実にあると実感しています。



あなたにとってのDTMライフが、充実するようなパソコンを選んでくださいね!

では、この記事はここまでです。

あなたのお役に立てたら幸いです!