アコギの録音はマイクの位置で音が決まる!

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こんにちは。関西を拠点に活動中のロックバンド、Zinnia Staticeのウラタテツです。

Twitter : @zinnia_tetsu

アコギを録音する時は、出来るだけいい音で録りたいですよね。

しかし、実際に録音をしても、音が篭っていたりなどして上手くできない人も多いかと思います。

アコギを綺麗な音で録音するためには、マイクの位置が大きく関係してきます。

このマイクの位置を設定することを、「マイキング」と呼びます。

この記事では、アコギを録音する際のマイクの位置設定や、その他のポイントについて解説をします。

録音をする前に確認したい3つのこと

早速アコギの録音の解説をしたいところですが、その前に確認しておきたい3つのことがあります。

録音前の確認事項

①アコギのコンディションの確認

②録音環境

③録音レベルの調節

この2つについて、解説をしていきます。

①アコギのコンディションを確認しよう

まず、あなたに確認してもらいたいことは、アコギのコンディションです。

【アコギの録音前に確認しておきたいこと】

・同じ弦を何ヶ月も張りっぱなしになってませんか?

・ネックが反っていませんか?

・演奏していて、音にビビりなどが出ていませんか?


もし、どれか1つでも当てはまるなら、今すぐ対応をしてください。

弦を張りっぱなしなら、新しいものに交換しましょう。

ネックが反っているなら、楽器店やリペアマンの工房に持っていき、メンテナンスをしてもらいましょう。

音にビビりなどがあるなら、上記と同様にメンテナンスが必要です。

アコギを綺麗な音で録音するためには、楽器のコンディションを最良の状態にしておくことがポイントになります。

これは、アコギに限らず、どの楽器の録音でも同じことが言えます。

②録音環境は出来るだけ音が響かない場所を選ぼう

音がよく響く場所で、アコギを録音するのはNGです。

アコギを演奏するだけなら、音がよく響く部屋の方が演奏のしがいはあるでしょう。

しかし、そういった部屋は、録音には適しません。

なぜなら、輪郭のハッキリしない、濁ったような音で録音されてしまうからです。

これは、アコギに限った話ではなく、生楽器での録音全てに言えることです。

録音時は、音があまり響かない部屋で行うのがベストです。

防音ができている部屋なら、ベリーグッド!

しかし、この記事を読まれている人のほとんどは、ご自宅でアコギの録音に挑戦しようとしているかと思います。

その場合は、防音とまでもいかなくとも、あなたのお部屋にほんの少しの工夫を凝らせばオーケー!

ハンガーラックに服を沢山かけ、布団を敷きっぱなして、やや大きいものを置いておくなど!

これだけでも、音の響きを抑えることができます。

音の響きを得たい場合は、録音を終えた後に、作曲ソフト上でリバーブを足せばオーケーです!

③録音レベルを調節しよう

録音レベルを調節することも、アコギを綺麗な音で録音するために必要なことです。

アコギを録音するということは、オーディオインターフェースを使用されているかと思います。

というか、アコギや歌などの録音には、必須の機材とも言えますね。

ここで、録音レベルを調節するために、オーディオインターフェースのゲインのツマミを上下させましょう。

最初はハーフくらいの設定にして、そこで実際にギターを弾いてみましょう。

この時、作曲ソフトのフェーダーが、黄色くなるかならないかくらいの箇所に来たらオーケー!

フェーダーが赤く点灯したら、音割れが発生しているので、ゲインを下げるようにしましょう。

また、黄色になってない場合は、音が小さすぎるので、ゲインを少しずつあげて調節するようにしましょう。

アコギの録音!マイキングの基本知識

アコギの録音方法について、解説を進めていきます。

この記事のタイトルにもあるように、アコギの録音はマイクの位置で音が決まります。

このマイクの位置を決めることを、「マイキング」と呼びます。

もちろん、マイクの種類などでも音が変わってきますが、最初はこの「マイキング」の基本的な知識を学習しましょう。

この方法には、様々なパターンがありますが、共通して言えることは、

マイクの位置を10〜30センチは離して、位置を固定させる」ことです。

これには、2つの理由があります。

理由①音量や音色のムラを無くすため

マイクとギターの位置を離すことで、音量や音色のムラが少なくすることができます。

マイクとギターのどちらかが少し動くだけで、音量や音色が大きく変わります。

このことを解消するために、マイクから10〜30センチほど離して、位置を固定させることを推奨します。

そうすれば、音量や音色にムラの無い、安定した音を録音することができます。

また、自分の座位やギターを弾くポジションも、出来るだけ固定すればグッドです!

理由②音色を安定させるため

マイクがアコギに近すぎると、弦の音がダイレクトに入りすぎてしまいます。

このため、ビリついた音が録音され、アコギ本来の暖かみのある音が無くなってしまいます。

このことを解消するために、10〜30センチは離して録音することを推奨します。

こうすることで、アコギ特有の柔らかく深みのある音を録音することができます。

マイク1本のマイキングの3パターン

では、マイキングの基礎知識を学んだところで、次はマイキングのパターンを3つ紹介します。

先ずは、マイクを1本だけ使った方法です。

パターン① 低域をメインとするマイキング

アコギの低域を活かしたいなら、このマイキングをオススメします。

ギターのサウンドホールに対し、上からおよそ45度くらいの位置にマイクを当てます。

サウンドホールからは、およそ30センチほど離すのもポイントです。

また、ネックよりにマイクを向けると、さらにグッドです!

このマイキングでは、ギター上方にある6弦の音をメインに録音することができます。

そのため、低域の際立つ、コシのあるサウンドを得れるメリットがあります。

その一方で、ギター下方の1.2.3弦を使った、アルペジオなどの音は拾いにくいデメリットがあります。

このことから、ローフレットの演奏を主体としスラム奏法のような、パーカシッブルな演奏に向いたマイキングと言えます。

実際のサウンドは、下のプレイヤーで再生できます。

お聴きいただいた通り、6.5.4弦の音が際立つ、コシのあるサウンドになっています。

パターン② ホールメインのマイキング

これは、王道中の王道のマイキングです。

ギターのサウンドホールに対し、90度の角度で正面にマイキングします。

低域をメインとしたマイキングと同様、ややネックに寄せてセッティングすればグッド!

そうすることで、アコギらしい響きをダイレクトに録音することができます。

この方法なら、ほぼ間違いなく、アコギの魅力を引き出した音を収録することができます。

メジャーやインディーズ問わず、世に出てきたアコギの音声は、ほぼこのマイキングでの収録がされていると言われているほどです。

僕もあなたも、一度は聴いた事のあるサウンドであると言えます。

実際のサウンドは、下のプレイヤーで再生できます。

お聴きいただいた通り、全ての弦をバランス良く録音されているのがわかると思います。

コードストロークを多用した、オーソドックスな弾き語りの奏法に向いたマイキングと言えます。

パターン③ 高域をメインとするマイキング

パターン①で紹介した、低域メインとは逆のマイキングになります。

アコギの下から、斜め45度ほどの位置にセッティングするのがポイントです。

前述の通り、このマイキングでも、ネックよりに設置すればグッド!

高域メインのマイキングのため、1.2弦をメインに録音することができ、煌びやかな音を収録することができます。

逆に5.6弦の低域の音は、抑え気味な印象です。

ただ、全く低音がないわけではありません。

前述の2つのセッティングと比べると、高音域に音の芯があるという印象です。

このマイキングは、弾き語りなどの録音には向いてはおらず、バンド系の楽曲にアコギを足す時などに活用されます。

もしくは、アコギでリードプレイなどを行うときなどにも、このマイキングが採用されます。

実際のサウンドは、下のプレイヤーで再生できます。

お聴きいただいた通り、1.2弦の音が際立つ、煌びやかな音が録音されているのがわかると思います。

マイク2本のマイキングのパターン

ここからは、2本のマイクを使用した録音方法について、解説を進めます。

先ず最初にマイキングの前に、やっておきたい設定について解説をしますので、そちらからお読みください。

DAW(作曲ソフト)のインプット設定

2本のマイクを使用して録音をするためには、マイクケーブルを2本刺せるオーディオインターフェースが必要となります。

この2本のケーブルを機材に挿せばオーケー!

というわけではないんですよ。

2本のマイクを使って録音するためには、作曲ソフトのインプット設定をしなければなりません。

画像を使って解説をしますので、ご覧になってください。

先ずは画像の通り、オーディオインターフェースに2本のマイクケーブルを挿します。

左がインプット1、右がインプット2になります。

次は、DAW(作曲ソフト)を立ち上げます。

立ち上げたら、オーディオトラックを2つ用意し、それぞれのトラックのインプットの設定をします。

画像のインプットの欄に、「In1」と記載されています。

これは、「オーディオインターフェースのInput1からの音を拾います」という意味になります。

両者とも、「In1」に設定されていますので、どちらか片方だけを「In2」に設定をします。

「In2」にすることで、「オーディオインターフェースのInput2から音を拾う」設定にすることができます。

具体的な方法は、下の画像をご覧ください。

この手順で行えばオーケー!

後は、オーディオインターフェースのゲインを上下させて、録音レベルを調節しましょう。

これで、2本のマイクを使用してのアコギの録音が可能になります!

では、前置きが長くなりましたが、マイキングのパターンの解説に移ります!

マイク2本を使うマイキング

マイクの位置ですが、一本はネックを狙ってマイクを立ててください。12フレットあたりがグッド!

もう一本は、ギターのブリッジあたりを狙ってマイクを設置しましょう!

これまで解説してきたように、ギターと2本のマイクの距離は、10〜30センチほど離しましょう。

マイクを2本使って録音することのメリットは、後のミックスでの音作りの幅が広がる点にあります。

ネック側に設置したマイクの音は、アコギらしいストロークが強く録音され、

ブリッジ側に設置したマイクの音は、アコギの豊かなサウンドを余すことなく演出してくれます。

この両者の特徴を活かせば、マイク一本では再現できない、音を作ることができます。

マイクを2本お持ちの方は、是非この方法を試してみてください。

実際のサウンドは、下のプレイヤーで再生できます。

バランスが良く取れていて、アコギの特徴を大きく再現した音が、録音されたのがわかると思います。

マイク選びについて

アコギの録音では、マイク選びも重要な要素になります。

マイクには、主に「ダイナミックマイク」と「コンデンサマイク」の2種類があります。

どちらか1本だけでも問題はありませんが、僕はダイナミックマイクとコンデンサマイクのそれぞれを使うことをオススメします。

実際に先ほど紹介した、「マイク2本を使うマイキング」では、この2種類のマイクを使用しています。

そこで、次の項目でその理由や、それぞれの特徴について解説をします。

コンデンサーマイクの特徴

アコギは、非常に繊細な演奏を再現できる楽器です。

このことから、繊細な音も拾うことのできる、コンデンサーマイクの使用をオススメするのです。

このマイクは、低域・中域・高域すべての音の帯域を、綺麗に録音してくれる性質があります。

また、アコギだけでなく、ボーカルのレコーディングでも使用することができます。

しかし、湿気や衝撃に弱いというデメリットもあります。

このため、扱いには十分気をつける必要があります。

例えば、乾燥剤と一緒に保管するなどをすればオーケーです。

ご購入を検討される場合は、通販サイトなどで「コンデンサーマイク」と検索をすれば、オススメ一覧が出てきます。

僕は、「BLUE」というメーカーのコンデンサーマイクを愛用しています。

ご参考までに!

ダイナミックマイクの特徴

ダイナミックマイクは、コンデンサーマイクと比べると、やや低音域を強めに拾う性質があります。

低音域を拾いやすいことから、ストロークでの演奏が際立つ音を録音することが可能です。

コンデンサーマイクと比べると、頑丈な作りになっていて、多少の衝撃でも壊れないことが特徴です。

ダイナミックマイクも通販サイトなどで、検索をすればオススメが出てきます。

様々な種類がありますが、僕は「SHURE SM 58」をオススメします!

バランスの取れた音を録音してくれますよ!

コンデンサーとダイナミックの2本を使用する理由

これまでに解説してきた通り、コンデンサーマイクとダイナミックマイクには、それぞれの特徴があります。

この2本を駆使することで、よりアコギの特徴を捉えた、豊かなサウンドを録音することが可能になります。

是非、試してみてください。

出来るだけいいギターを使おう

楽器の良し悪しだけで、音楽の良さは決まらない!

このような考え方がありますが、確かに間違っていません。僕も、その通りだと思います。

しかし、録音となると、話は変わってきます。

アコギのような生楽器は、3万円前後のものと、10万円ほどのものとでは音が大きく変わってきます。

安価のアコギは、とにかく低・中域の音に乏しく、音がスカスカなものが多いです。

アコギの録音では、その楽器の特徴がモロに露出します。


また、チューニングも狂いやすく、音が綺麗に鳴りにくい傾向があります。

逆に、価格帯が10万円を超えてくるアコギは、バランスが綺麗に整った音がでます。

ただ、そのような価格帯の中ギターでも、「ハズレ」があります。

高価格のくせに、音がショボいものもあるので、購入されるときはシッカリと試奏をするようにしましょう。

僕は決して、安いギターが悪いというつもりはありません。

しかし、せっかく録音するのですから、できるだけ良いギターを使うのがベストでしょう。

とはいえど、高額な買い物になるので、すぐに買わなくてもオーケー。

あなたが今お持ちのギターが安価なものであれば、先ずはしっかりと弾きこなせるよう努力することが先決とも言えます。

ある程度、腕前が整ってきたら、新しく買うようにしましょう。

きっと、音の違いにビックリすると思いますよ!(笑)

まとめ

いかがでしたか?

マイクの設置場所をしっかりとすれば、綺麗な音でアコギを録音することができます。

最初は納得のいく音が録音できず、苦労されるかと思います。

しかし、この記事で紹介した方法を試しながら、あなたなりに試行錯誤してみてください。

納得がいく音が録音できるまで、頑張ってくださいね!

では、この記事は以上になります。

あなたのお役に立てたら幸いです!