こんにちは。関西を拠点に活動中のロックバンド、Zinnia Staticeのウラタテツです。
Twitter:@zinnia_tetsu
数ある音楽の中でも、煌びやかで圧倒的な存在感を放つジャンル。それがロックです。
ロックに憧れてバンドを始めたり、作曲に挑戦しようとする人は多いでしょう。
僕も10代の頃にB’zを初めて聴いたときに、ロックの世界観に酔倒し、そのままバンドを始めました。
しかし、初めてのうちはなかなかロックらしい、コード進行が思い浮かばず苦戦しました。
そこから、世に流れているロックから、どのようなコード進行が使われているかを学びました。
そうしたことで、ロックらしいコード進行を、作ることができるようになったのです。
この記事では、僕が学んできたロックなコード進行や、王道から応用までを全て音声付きで解説して行きます。
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ロックのコード進行はパワーコードが王道
ロックというジャンルではエレキギターで、パワーコードを弾いている場合がほとんどです。
パワーコードという言葉を聞いたことはあるものの、それが実際に何なのかがわからない人も多いと思います。
ここでパワーコードのことを、敢えて音楽理論の側面では解説はせず、簡潔に進めたいと思います。
パワーコードのことをザックリ言うと、ギターの6,5,4弦のみを使用して、エレキギターを鳴らす奏法のことを言います。
6,5,4弦は、ギターの低音を担当する箇所です。その箇所のみを使用することで、ロックらしいヘヴィな響きを得ることができます。
また、必ずしも弦を3本使用するわけではありません。
コードの種類によっては、6,5弦の2本や、5,4弦の2本だけを使用する場合もあります。
場合によっては、3,4弦で演奏する場合もあります。
例えば「Em」をパワーコードで再現するなら
「6弦開放、5弦2フレット、4弦2フレット」
の3つのみを押さえれば、パワーコードを再現できます。
詳しくは、下の画像をご覧ください。
また、Dをパワーコードで再現するには、
「5弦5フレット、4弦7フレット」
の2箇所を押さえれば再現できます。
尚、コード進行の作り方を、音楽理論の側面から解説している記事もあります。
お気になる方は、こちらも併せてお読みください。
・作曲で役に立つコード進行の作り方やルールを伝授します!
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定番のロックなコード進行3選
では、これからロックなコード進行を、音声付きで3つ紹介します!
ここで紹介するコード進行は、王道と呼ばれるものです。
今後あなたが作曲をする上で、かなり役に立ちますので、しっかり学習してくださいね!
日本のロックでの王道コード
・D → E → C#m → F#m ×2
この手のコード進行は、ロックというジャンルを越えて、多くの音楽で採用されています。
特に日本の音楽シーンでは、探せば山ほどこのコード進行があるでしょう。
・F#m → A → B → A → F#m → A → B → C → B ×2
ロックの定番中の定番の、コード進行です。
さりげなく「C」を入れることで、捻りのある演出ができているのもポイントです。
上昇フレーズ
・F#m → G# → A → B ×2
ローコードから上昇していく、コード進行です。
Bメロからサビへの、移り変わりなどに採用しやすい、コード進行と言えます。
・F#m → A → D → E ×2
上の音源と似ていますが、違いはEにあります。
音源では、Eはハイコードではなく、ローコードを採用してます。
上昇フレーズでも、最後に敢えてローコードを採用することで、ロックらしいヘヴィなフレーズを演出することができます。
このことを意識して、コード進行を作ってみるのもいいでしょう。
下降フレーズ
・Am → G → F → E ×2
下降フレーズは、90年代に活躍されていた、ヴィジュアル系バンドがよく採用していました。
90年代のヴィジュアル系バンドにインスパイアされたバンドは多く、現代でも下降フレーズを使うバンドは多いです。
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一つのコードから複数のアプローチを取る
では、次に一つのコードから、複数のアプローチを取ったコード進行をご紹介します。
このアプローチを取ることで、幻想的であったり、他とは違う空気感を演出することが可能です。
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分数コード
・G → G on F# →G on F →Em → Am → Am on G# → Am on G → D
これまで紹介してきたコード進行と違い、少し不思議な空気感が演出されているのが、わかるかと思います。
分数コードは、基本的なコードの押さえ方を保ちつつ、ルート音のみを指定された箇所を押さえることで再現ができます。
このコード進行では、ルート音を半音ずつ下げています。
・F#m → F#m on E → F#m → F#m on E → G ×3 →A → G → F#m → E
F#mを中心としながら、めまぐるしい勢いで、6弦解放を混ぜたコード進行です。
6弦の解放を混ぜることで、ハードロック的なフレーズに昇華させることができます。
途中でさりげなく、Gを入れることで、妖しさを演出できているのもわかると思います。
定番のコード進行に変化をつけるパターン
定番のコード進行に飽きたら、そのコードに変化をつける手法もあります。
この手法を採用することで、激しいながらも、幻想的な空気感を演出することが可能です。
・DM7 → E7 → C#7 → F#m
このコード進行は、上記で解説したものに変化をつけたものになります。
ポイントは、M7(メジャーセブンス)や7(セブンス)コードを採用する点にあります。
M7はオシャレコードとも言われており、定番の手法に少し工夫を凝らしたようなコードトーンが特徴です。
7コードは、オシャレというよりも、やや渋みのあるコードトーンが特徴です。
この2点を組み合わせることで、単に激しいだけでなく、深みを増したようなコード進行を再現することができます。
是非、実践してみてください。
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まとめ
これまでの解説で、ロックで使われるコード進行を紹介してきました。
もちろん、ここで紹介したパターンが全てではありません。
僕は作曲のキャリアは、10年以上になります。それでも、コード進行一つで、音楽の聴こえ方が一気に変わってくるのを実感しています。
今でも、心を揺さぶられることが、本当に多いです。
あなたも、作曲を進めていく中で、このような体験を多く積んでいってくださいね!
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では、この記事は以上になります!
あなたのお役に立てたら幸いです!