こんにちは。関西を拠点に活動中のロックバンド、Zinnia Staticeのウラタテツです。
Twitter:@zinnia_tetsu
DTMにおけるリバーブとは、音に残響感を与えるエフェクターのことを言います。
ミキシングでは欠かせないエフェクターの一つで、音にハッキリとした存在感を与えることができます。
Logic Pro Xには、4種類のリバーブが搭載されており、どれも優秀な効果を発揮してくれます。
しかし、何をどう使えばいいかわからないという人もいると思います。
そこでこの記事では、Logic Pro X標準搭載のリバーブの種類や、使い方について解説を行います!
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リバーブはセンドリターンで追加しよう!
では、早速リバーブの追加方法の解説です。
リバーブとは空間系エフェクトに分類されますが、これをトラックに直接追加すると、パソコンへの負荷が大きくなります。
このことを避けるには、センドリターンという方法で追加するのが一般的です。
また、この方法なら1つのリバーブを、複数のトラックに共有することができるメリットも生まれます。
この方法はLogic Pro Xだけでなく、どの作曲ソフトでも同様に行われています。
では、下の画像をご覧になってください。
リバーブをかけたいトラックを選択してから、画面左上の[i]をクリックしてください。
すると画面の左側に、トラックの編集画面が登場します。
次に編集画面のsend(センドスロット)をクリックしてください。
するとメニューが登場しますので、[Bus]→[Bus 1]の順番で選択をしてください。
ちなみに、[Bus 2]や[Bus 3]でも問題はありません。
ここまでの操作を終えたら、下の画像のようになります。
sendにBus 1が追加されました。続いて、画面左上のミキサーボタンをクリックして、ミキサーを開きます。
ミキサーに[Aux 1]というトラックが追加されています。
Auxとは、オグジュアリーの略称ですので、ついでに覚えておきましょう。
これで、リバーブを追加する準備が整いました!下の画像をご覧になってください。
AuxトラックのAudio FXをクリックすると、エフェクトの一覧が登場します。
Reverb(リバーブ)にカーソルを合わせると、4種類のエフェクターを選択できます。
この中から、お好きなものを選べばオーケー!
あとはリバーブの設定をし、センドで追加した側のツマミを上下させると、リバーブの効果をつけることができます。
また、同じリバーブ効果を、他のトラックに追加することができます。詳しくは、下の画像をご覧になってください。
リバーブを追加したいトラックを選択し、それのSendスロットをクリックし、Bus1を選択すればオーケー!
これで、同じようなリバーブ効果を他のトラックに共有させることができます!
Sendのツマミを上下するのを、忘れないでくださいね!
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4種類のリバーブの特徴について
Logic Pro Xには、下記の4つの種類が搭載されています。
・SilverVerb
・ChromaVerb
・EnVerb
・SpaceDesigner
これだけあると、何を使っていいかわからくて当然でしょう。
僕も初めてのところは、チンプンカンプンでした。
ただ、4種類もあるということは、それぞれに特徴や用途があるということです。
それをしっかりと押さえておけば、用途に合わせて使い分けることができるようになります。
では、それぞれの解説に進みます。
最もシンプルなSilverVerb
4種類ある中でも、最もシンプル設計なのが、このSilverVerbです。
リバーブを使うにあたって、最低限必要なパラメータしか存在していません。
ただ、シンプルすぎるため、細かな設定ができないというデメリットも存在します。
Logic Pro Xを初めて使う方や、DTM初心者なら、これから使い始めるといいでしょう。
細かな設定ができるChromaVerb
Logic Pro Xには、ChromaVerbという多機能で自由度の高いリバーブが搭載されています。
先ほど紹介したSilverVerbと違い、かなり細かな設定を行うことができ、多種多様なリバーブ効果を作り出すことが可能です。
画像をご覧になったように、MAIN(メイン)とDETAILS(ディテール)の2つのモードがあります。
MAINはリバーブの基本的なパラメータを操作し、
DETAILSはモジュレーションなど、かなり深めの設定を行うことができます。
この2つを設定することで、基本的なことや応用の設定まですることが可能です。
しかし、自由度が高い分、調整がかなり難しくなってきます。
初めての方は、SilverVerbの効果に慣れたタイミングで使い始めるといいでしょう。
エフェクティブな効果を発揮するEnVerb
EnVerbを使えば、他にはない、エフェクティブなリバーブ効果を作り出すことができます。
リバーブのかかり始めを強くし、緩やかに終わらせることや、
いきなりリバーブ効果をバッサリと切り落とすような設定も可能になります。
エンベロープという線を手動で設定すれば、他にはないリバーブ効果を作り出すことができます。
4種類あるうちの中で、EnVerbでしか作れない特殊な効果を発揮することができます。
多機能なのに簡単!SpaceDesigner
SpaceDesignerは、これまで紹介してきたリバーブ達とはタイプが異なります。
これまで紹介してきたものは、アルゴリズムリバーブという種類に分類されます。
アルゴリズムリバーブとは、ザックリ言うと、手動で残響効果を設定する必要があるタイプのものです。
対してこのSpaceDesignerは、コンボリューションリバーブという種類になります。
コンボリューションリバーブとは、面倒な設定を必要とせず、簡単にリバーブ効果を加味できるリバーブのことです。
しかも、その効果はアルゴリズムよりも、自然でリアルな残響を加味することができます。
Logic Pro Xユーザーの中には、「これは絶対に使った方がいい!」と、強くススメている方がいるくらいです。
使い方も至って簡単ですので、ご紹介します。下の画像をご覧になってください。
画面上部にある、赤く囲った箇所をクリックすると、下の画像のようなメニューが登場します。
赤く囲ったメニューのいずれかをクリックすると、下の画像のようになります。
上の画像のように、新たなメニューが登場します。この中から、お好きなものを選べばオーケー!
一度選んでしまえば、パラメータを設定する必要はないほどに、質感の良い効果を得ることができます。
多くのタイプが揃っているので、一つずつ試してみて、一番好みのものを見つけてください。
非常に使い勝手が良いので、是非とも使用してみてください。
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まとめ
この記事では、Logic Pro X標準搭載のリバーブの種類や、特徴について解説をしてきました。
DTMを始めたばかりの初心者向けのものや、経験者が愛用するものなど、様々なものがあるのがわかったと思います。
まだ慣れていない方は、無理をせずSilverVerbかSpaceDesignerを使うのが無難でしょう。
前述の通り、SpaceDesignerならパラメータの設定が不要ですので、楽に使えると思います。
頑張ってくださいね!
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では、この記事は以上になります!
あなたのお役に立てたら幸いです!