Logic Pro Xのピッチ補正はFlex Pitchを使おう!

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こんにちは。関西を拠点に活動中のロックバンド、Zinnia Staticeのウラタテツです。

Twitter:@zinnia_tetsu

ボーカルやギターなどをレコーディングした時、微妙に音程がズレることがよくあります。

そういった現象を解消するには、ピッチ補正をという作業を行うといいです。

Logic Pro Xには、Flex Pitch(フレックスピッチ)という、ピッチ補正機能が搭載されています。

メロダインなどの外部のソフトウェアがなくても、これを使えばこの作業を行うことができます。

この記事では、Logic Pro Xで行う、ピッチ補正の方法について解説を行います。

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ピッチ補正とは何か?

ピッチ補正とは、ボーカルやギターなどのズレた音程を、補正・修正する作業のことを言います。

ピッチとは「音程」という意味であり、それをこの作業で自由に操作することができます。

これはプロの歌手でも、レコーディングした楽曲をミックスしてもらう際には、必ずといっていいほど行われています。

また、近年では音程の操作だけでなく、タイミングを補正する機能も搭載されています。

Logic Pro XのFlex Pitchには、音程を操作するシステムに加え、タイミングを補正することができます。

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ピッチ補正を行うために押さえておきたい2つのポイント

ピッチ補正を実際に行う前に、押さえておきたいポイントが2点あります。

それぞれについて、解説を進めます。

曲のスケールに合わせて補正をかけること

ピッチ補正をかけるときは、その曲のキーに合わせて行うことが大前提となります。

これは、ボーカルのメロディなら、あらかじめ譜面かMIDIデータを用意すると行いやすいです。

アマチュアのボーカリストによく見られるのが、スケールを理解しないまま、歌のメロディを形成していることが多く見られます。

このことにより、キーに合っていないメロディを歌っている場合が多くあります。

それをスケールに合わせて、補正していくようにしてください。

キーに対するスケールを把握しておく

ピッチ補正を実際に行うためには、キーに対するスケールを把握しておく必要があります。

スケールとは、音の並びのことをいい、日本では「音階」と呼ばれます。

例えばキーが[C]の曲なら、音階は「ドレミファソラシ」の7つの音が該当します。

この音階はキーによって異なってくるので、それを把握しておくと、ピッチ補正が一気にやりやすくなります。

このこともしっかりと把握し、ピッチ補正に取り組んでください。

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ピッチ補正をするための準備

では、Logic Pro Xでピッチ補正を行うための、準備について解説を進めていきます。下の画像をご覧になってください。

まずは、ピッチ補正の対象となるオーディオリージョンをダブルクリックしてください。すると、下の画像のように、エディター画面が登場しましす。

続いて下の画像をご覧になってください。

続いてエディター画面の、左上をクリックしてください。

すると、ポップアップメニューが登場しますので、[Flexをオンにする]をクリックしてください。

こうすることで、オーディオデータの解析が始まります。

解析が終わったら、次に画面に左上の赤く囲ってある箇所をクリックしてください。

すると、以下の画像のように、メニューが登場しますので、[Flex Pitch]を選択してください。

これで、オーディオの解析ができました。上の画像を見ていただくと、MIDIノートのように、音程が解析されているのがわかります。

では、続いてFlex Pitchのパラメーターについて解説を行います。

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Flex Pitchのパラメーター

解析されたノートをクリックすると、全部で6つの点が登場します。

これらは一つ一つがパラメーターとなっており、ここを操作することでピッチ補正をすることができます。

実際にこの作業を行うためには、これらがどのような効果を出すのかを知る必要があります。

それぞれについて、解説を進めていきますので、下の画像をご覧になってください。

それぞれのパラメーターの役割は、下記をご覧になってください。

①Pitch Drift(ピッチドリフト)

音声の始まりの音程を調節する、パラメーターです。

②Fine Pitch(ファインピッチ)

音声の前後の音程を調節する、パラメーターです。これをメインで使うことが多いです。

③Pitch Drift(ピッチドリフト)

音声の終わりの音程を調節する、パラメーターです。

④Gain(ゲイン)

ノート単位で、音声の音量を調節するパラメーターです。

⑤Vibrato(ビブラート)

音声にビブラートを加えたり、減らしたりするパラメーターです。

⑥Formant Shift(フォルマントシフト)

音声の質を変化させるパラメーターです。補正中に、不自然な仕上がりになった時などにこれを使い修正を行います。

では、これらのことを踏まえた上で、ピッチ補正の実践に移ります!

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ピッチ補正の実践!Flex Pitchの使い方

では、Logic Pro Xにおける、ピッチ補正の方法について、解説を進めます。下の画像をご覧になってください。

ご覧になったように、ピアノロール上にノートがあります。

このノートが、現在の音声が置かれた音程の位置になりますが、上下にズレているのがわかると思います。

この状態になっているということは、音程(ピッチ)がズレているということになります。

まずはこのノートを、カチッとはめ込む所から始めます。


これを行うためには、Fine Pitch(ファインピッチ)のパラメーターを触ります。下の画像をご覧になってください。

上の画像のように、ファインピッチにカーソルを合わせ、ノートを上下させます。

上に飛び出ているなら下にズラし、下に飛び出ているなら上にズラすようにすればオーケー!

また、ノートにカーソルを合わせた状態でダブルクリックすると、すぐにピッチを上下させることができます。

ここで、実際にピッチを補正していくと、不自然な音声になる場合が多くあります。

そこで、出だしや最後の箇所を、ピッチドリフトを上下させて微調整します。

また、音声の音量が大きくなったり、小さくなることもあります。

その場合は、ゲインを上下させて調整すればいいでしょう。

このように少しずつパラメーターを調節していけば、ピッチを綺麗に補正することができます。

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ツールを活用する

オーディオを解析をしたとはいえど、完璧にはできないことがあります。

例えば歌声のオーディオだと、言葉の並び的に、ノートが2つに分かれていないとダメな場合があります。

しかし、解析では1つにしかなっていないことがあります。


この時に役立つのが、ハサミツールです。

このツールを使うことで、ノートを分割し、細かな補正をかけることが可能になります。

方法については、下の画像をご覧になってください。

ハサミツールを選択したら、あとはノートを切るだけです。下の画像をご覧になってください。

このようにノートを分割することで、細かなピッチ補正をかけることができます。

分割に失敗した場合は、[command + Z]のキーを使えば、すぐに元に戻せます。

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タイミングの補正

これはピッチを補正するというよりも、リズムを補正したい場合のテクニックになります。

オーディオの出だしが走っていたり、遅れていたりする場合に活用されます。

方法はノートを前後に動かすだけ!下の画像をご覧になってください。

ノートを押しながら左右に動かせば、タイミングの補正ができます!

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まとめ

いかがだったでしょうか?

正直なところ、ピッチ補正は簡単とは言えない作業ではあります。

ただ、制作している楽曲のクオリティを上げたい場合は、避けることはできない作業の一つです。

また、ボーカリストの方なら、敢えて一度ガチガチに補正をかける方もいます。

そうして作り上げた音源ををお手本にして、歌の練習をしている方もいるのです。

僕自身はバンドでボーカルをしていますので、その練習を積極的に採用しています。

あなたがボーカリストなら、この方法も是非とも取り入れてみてください!

また、僕のサイトではDTMで作曲をするための方法を、無料で公開しています。

ご興味がある方は、下記のリンクにアクセスすれば、講義動画を受け取ることができます。是非とも、お受け取りください。

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では、この記事は以上になります!

あなたのお役に立てたら幸いです!