Logic Pro Xのコンプレッサーの使い方や特徴を解説します!

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こんにちは。関西を拠点に活動中のロックバンド、Zinnia Staticeのウラタテツです。

Twitter:@zinnia_tetsu

Logic Pro Xのコンプレッサーには、7種類ものモデルが標準搭載されています。

また、スレッショルドやゲインなどの基本的なパラメータに加え、リミッター機能なども搭載されています。

大変に多機能で、僕を含め、愛用しているユーザーが多くいるのも納得です。

しかし、初めて使う方にとっては、使い方や違いがわからないという方も多くいると思います。

これを解消するためには、各パラメータの意味を把握し、それぞれの種類の特徴を知る必要があります。

そこでこの記事では、Logic Pro X標準搭載のコンプレッサーの使い方や、7種類それぞれの特徴について解説をしていきます。

コンプレッサーの追加方法・どこにあるか?

まず、コンプレッサーの追加方法や、どこにあるかを解説します。

既にご存知の方は、この項目は飛ばしても問題はありません。

まず始めに、トラックを選択し、画面左上の[i]をクリックします。

すると、画面の左側に、選択したトラックのミキサー画面が登場します。下の画像をご覧になってください。

次にミキサー画面の、Audio FXをクリックしてください。

するとメニューが登場しますので、Dynamics→Compressor→ステレオの順番で選択すれば、コンプレッサーを追加できます。

これでコンプレッサーを、トラックに追加することができました!

続いて、パラメータについて解説を進めます。

基本的なパラメータ

まず初めに、コンプレッサーに搭載されている、基本的なパラメータについて解説をします。

これは、Logic Pro X以外のものにも大体ついているものです。

それぞれがどのように作用するのかを、しっかりと把握しましょう。

THRESHOLD(スレッショルド)

スレッショルドとは、圧縮のしきい値を決めるパラメータです。

音量がしきい値に達しそうなると、それが飛び越えないように、抑え込む役割があります。

最低値で-50dB、最高値で0dbまで設定できます。

この数値が小さくなるほど圧縮の度合いが大きくなり、数値が大きくなると小さくなります。

このことについては、下の画像をご覧になればわかりやすいです。

コンプレッサーの画面のGraph(グラフ)をクリックすると、グラフに切り替わります。

スレッショルドの数値を下げると、画像の赤い線が下がり、音量を抑える度合いが大きくなります。

この数値を設定することで、トラックの奥行きを調節することもできます。

RATIO(レシオ)

スレッショルドで決めたしきい値を超え、どれくらいの比率で圧縮するかを決めるパラメータです。

3.1:1や4.1:1などの数値で設定しますが、頭の数字が大きくなるにつれて、ギュッと詰まったような音に変化します。

数値を上げすぎると、音がペチャンコになります。

ナチュラルな仕上がりを目指しているなら、あまり上げすぎないほうがいいでしょう。

MAKE UP(メイクアップ)

圧縮によって、小さくなった音量を元に戻すために使います。

上げすぎると、歪な音質に変化しますので、音を確認しながら調節しましょう。

KNEE(ニー)

圧縮のかかり具合を調整するパラメータです。

この数値が大きいほどに圧縮のかかりが柔らかくなり、逆に小さいとガツガツとかかります。

ATTACK(アタック)

圧縮がかかり始まるタイミングを調節するパラメータです。

数値が小さいほどにタイミングが早くなり、大きいほどに遅くなります。

RELEASE(リリース)

圧縮がかかり終わるタイミングを調節するパラメータです。

数値が小さいほどにすぐに圧縮が終わり、大きいほどに持続します。

また、Logic Pro Xのリリースには、オート機能があります。リリースのツマミの、右隣がそれになります。

これをオンにすると、自動でリリースをかけてくれます。


リリースの設定方法がわからない場合は、これをオンにしておけばいいでしょう。

INPUT GAIN(インプットゲイン)

音をコンプレッサーに、どれだけの音量を送るかを決めるパラメータです。

原音のボリュームの大小が激しい場合は、上下させて設定するといいでしょう。

AUTO GAIN(オートゲイン)

これをオンにすると、メイクアップを自動で行ってくれます。

僕の場合は、これを使うことはありません。特にボーカルの場合だと、歌声のバランスが返って悪くなる印象があります。

使ってみたい場合は、-12dBに設定することをオススメします。

0dBの場合だと、音量が上がりすぎて、音割れを起こすことが多いです。

リミッターのパラメータ

Logic Pro Xのコンプレッサーには、リミッター機能が搭載されています。

リミッターとは、コンプレッサーの効果を強化したような存在です。

通常のコンプレッサーは、しきい値を越えようとする音量を抑え込む役割があります。

確かにそれで間違ってないのですが、実際は完全に押さえ込めていないことが多いのです。

それに対してリミッターは、しきい値を飛び越えようとすると、そこを完全に切り落とす効果を発揮します。

その名の通り、制御機能とも言えますね。

この機能を使えば、キックの音を限界まで圧縮し、エレクトロ系に向いたサウンドを作ることができます。

これにもいくつかのパラメータが存在しますので、それぞれについて解説を進めます。

LIMITER ON(リミッターオン)

このボタンを押すと、リミッターのオンオフを決めることができます。

使いたい場合は、オンにしましょう。

THRESHOLD(スレッショルド)

リミッターにも、スレッショルドが存在します。

これは前述の通り、コンプレッサーとは違い、設定した数値の音量を完全にカットします。

数値が0に近いほど、音が一気に飛び出します。

DISTORTION(ディストーション)

音に歪みの成分を加えるパラメータです。

Off、Soft、Hard、Clipの4種類ありますが、なぜかSoftが一番音が太くなる印象です。

僕はリミッターはオフにして、ディストーションをSoftに設定して、音を太くすることがよくあります。

MIX(ミックス)

このパラメータを設定することで、リミッターをかけた音と、かけていない音を混ぜることができます。

左に振り切って、少しずつ右に回していくと、混ざり具合を確認しながら行えます。

OUTPUT GAIN(アウトプットゲイン)

最終的な音量を決めるパラメータです。

音が大きすぎると感じるなら下げて、小さいと感じるなら上げるようにしましょう。

Logic Pro Xに標準搭載されている7種のコンプレッサーの特徴

Logic Pro Xには、全部で7種類ものモデルが搭載されています。

それぞれに違いや特徴があり、シーンによって使い分けると、大きく効果を発揮することができます。

例えば、アコギやボーカルに向いたモデルや、ドラムのキックに向いたものなど様々です。

一つずつ解説をしていきますので、しっかり読んでくださいね。

Plutinam Digital(プラチナデジタル)

Logic Pro Xオリジナルモデルのコンプレッサーです。

圧縮のかかり方は、7つあるもののうち、一番フラットといえます。

僕の場合だと、ボーカルなどの単体のトラックに追加することは、あまりありません。

サミングスタックを採用したフォルダトラックに追加し、トータルバランスを取るために使うことが多いです。

また、マスタリングを行うときにも最適で、その効果を発揮することができます。

Studio VCA

Studio VCAは、Forcusrite REDというモデルのコンプレッサーを再現したものです。

VCAとは、Voltage Controlled Amplifier(ボルテージコントロールドアンプリファイア)の略称です。

これは、デジタル的でありながらも、アナログ感のある温かい音を作り出すことができます。

Logic Pro Xユーザーの多くは、これを使っている人が多い印象です。

僕は、ベースやドラムのキックに使うことが多いですね。

Studio FET

Studio FETは、1176 Rev E”Blackface”というモデルのコンプレッサーを再現したものです。

FETとは、Field Effect Transistor(フィールドエフェクトトランジスタ)の略称です。

Blackfaceという名の通り、真っ黒で無骨なレイアウトになっていますね。

これは、バリバリのデジタル系に分類され、トラックにエネルギッシュな成分を加味することができます。

強めに圧縮をかけると、一気に音が前に飛び出してくるので、ドラムのスネアなどに使うことが多いです。

KNEE(ニー)のパラメータが省かれているのも、圧縮を硬くかけるためだからだと考えられます。

Classic VCA

Classic VCAとは、dbx160というモデルのコンプレッサーを再現したものです。

温かみがありながらも、アグレッシブなサウンドを再現することができます。

アタック・リリース・ニーのパラメータは省かれていますが、シンプルながらもタイトなサウンドを再現することができます。

Vintage VCA

Vintage VCAとは、SSL G BUS Compressorというモデルを再現したものです。

Plutinam Digitalと同様に、トータル的な音量バランスを構築するのに向いているコンプレッサーです。

Vintage FET

Vintage FETは、Studio FETの兄弟的なポジションのコンプレッサーです。

Studio FETよりも、エネルギッシュでパワフルなサウンドを加味することができます。

僕は、ドラムのスネアのようなパートに使うことがあります。

Vintage Opto

Vintage Optoは、光学式コンプレッサーに分類されるものです。

光学式コンプレッサーとは、最も原始的な設計を採用しているといわれています。

実際にこのコンプレッサーのモデルである、teletronix LA-2Aには、アタックとリリースは搭載されていません。

しかし、なぜかLogic Pro Xのモデルには、これらが搭載されています。その理由は不明です。

このモデルの特徴は、圧縮のかかりが非常に遅い点にあります。

そのため、ボーカルやアコギなどのトラックにかけると、ナチュラルな効果を得ることができます。

僕はこのようなトラックには、Vintage Optoを必ずと言っていいほど使用しています。

歌声の特徴をしっかりと残しながら、ナチュラルにオケに馴染ませることができるからです。

尚、Logic Pro Xを使ったボーカルのミックスの方法については、下記リンクの記事にて詳しく解説をしています。

お気になる方は、こちらも併せてお読みください。

・Logic Pro Xのプラグインを使ってボーカルをミックスする方法を解説します!

まとめ

Logic Pro Xのコンプレッサーには、多くの機能や7種類ものモデルが搭載されています。

初めてのうちは、使い方に困惑するかと思います。しかし、慣れてしまえば、これほど使い勝手のいいものはありません。

僕は、Logic Pro Xを使い始めた頃は、あまりのパラメータの多さに

「なんじゃこのクセの強いコンプは!?」

と困惑しておりました(笑)

しかし、しっかり調べて使ってみると、これほどまでに使いやすいものはないと実感しました。

シーンに合わせて使い分けていけば、あなたの楽曲を素敵に彩ってくれますよ!

頑張ってくださいね!

では、この記事は以上になります!

あなたのお役に立てたら幸いです!